〜このブログでは、憧れのマイホーム購入のために悪戦苦闘した20代夫婦の実話を書いていきます〜
おそらく多くの方は、「自分の家を持ちたい」、「アパートから脱出したい」というような、マイホームを建てる夢を持っていると思います。
ただ、住宅の購入費用が未知数すぎて手が出ない…住宅を購入することで生活費が払えなくならないか不安…という方も少なくないはず
わたし自身、住宅購入の話が進んでいくうちに、最初は楽しかったのにだんだん不安でいっぱいになっていきました…
今回は、20代で土地なしの状態から注文住宅を購入した経験談をもとに、住宅購入までの経緯や費用感をご紹介していきますので、わたしと同じように住宅購入に不安を感じている方はぜひ参考にしていただければと思います!
✏︎この記事を読んで欲しい方✏︎
- 土地なしから注文住宅購入を考えている方
- 20代で注文住宅購入を考えている方
- 住宅購入の夢はあるけど不安のある方
20代での家づくりを決意したきっかけ
まずわたしが20代で家づくりをすることを決意した経緯についてですが、大前提として、わたしはこんな家を建てたい!というような夢のある人間ではありませんでした。
ただ、
- 自分の住む地域柄、ほとんどの方は戸建てに住んでいる
- 子育てするには戸建てのほうが都合がいいのではないか?
という理由で、現在主人と住んでいるアパートを出て、家を建てようとなったわけです。
わたしの住む地方の田舎では、戸建てが当たり前といっても過言ではなく、わたし自身の実家ももちろん戸建てでしたし、思い返してみると幼少期に遊びに行っていた友人宅もほとんどが戸建てでした。
都会に比べると土地も安く多くあるため、地方では一人世帯や子供がまだ小さい世帯を除き、「戸建てが当たり前感」はかなり強いです
また、わたしたち夫婦の考えとして、幼少期の習慣はその後の人生に大きく関わるくらい大切だと感じており、子供が小さいうちから生活スタイルを確立(みんなが顔を合わせられるリビングや、大きくなったときの勉強同線など)させるために、いまのアパートの間取りでは実現できないことが多いと感じたことも、家を建てる決断をした大きな理由の一つです。
あとは単純に、戸建てであれば子供が周りに気を使うことなく遊べる庭も確保できたり、マンションやアパートのように隣の家との距離も近くないためそこまで物音に気を使う必要もないところがポイントでした。
それともうひとつ、アパートならではの悩みとして、今現在わたしの住んでいるアパートが、おそらく隣の部屋の方がタバコをものすごく吸う方で、夏はベランダ側の窓から、冬は換気扇を通して通年タバコの匂いがわたしの住む部屋まで来るのが耐えられなくて…そういったアパートならではの悩みというのも、戸建ての選択をすることで解消されるのもポイントでした。
まあそんなこんなで家づくりを決意したわけですが、結局のところ、一番の目的は将来できる子供のためというのが大きかったなと思います。
おそらく、夫婦二人での生活を続けていくのであれば、いまのようにアパートに住み続ける選択をしていたと思います!
というのも、わたしも主人も、自身が子供の頃過ごした実家での生活スタイルを考えたときに、リビングで家族で顔を合わせている時間がすごく長く、そのことが家族仲の円満さの秘訣だったのかなと思い、一人部屋に閉じこもるのではなくなく、家族で一緒に過ごす時間を確保するためには今のアパートの間取りでは実現ができないと思いました。
そのため、家づくりをするうえで間取りに組み込みたい必須の要素として、
ということを掲げ、家づくりへと動き始めました。
家づくりのタイミングについて
家づくりのタイミングについて、結婚の時期や出産・育児といったライフステージの変化、転職などの環境の変化の年齢は人それぞれですが、わたし自身が1つの指標としていたのは、子供ができる前に家づくりを完成させたい、ということです。
というのも、子供が生まれてからしばらくの間は、慣れない育児で奔走する日々が予想されるので、家づくりに必要な時間(内見や設計打ち合わせなど)を確保しにくいだろうと考えられたからです。
また、子育てにはかなりのお金も必要になってくるため、その金額をみて「やっぱり家づくりは諦めよう…」となってしまうのが安易に予想できたからというのもありますが。。笑
また、子供が小さいうちから家での生活スタイルを確立したいという思いもあり、生まれてからずっと同じ家で過ごせるようにしたいと思ったことも大きな理由のひとつです。
ということで、主に将来的な家族優先の家づくりを決意したわけですが、家づくりと一言で言ってもどこのメーカーにするか?どんな間取りにするか?土地からの購入になるのでどのあたりに土地を購入するのか?などなど…決めることは山ほどあり、かなりの長期戦が見込まれました。
目安として家づくりの打ち合わせから引き渡しまでの期間として約1年と聞いたこともあったので、今後のライフプランの兼ね合いも含め、家づくりを決めたのなら早めの行動!ということで、早速第一歩として近くの住宅展示場に向かいました。
とりあえず何から始めていいのかわからなかったので、住宅展示場に行って最近の住宅のトレンドを調査しに行くことにしました!
第一歩:住宅展示場に行ってみた
住宅展示場には自分自身が幼いころ、自分の実家のリフォームで一度来たきりで、自分が住宅メーカーを選ぶ立場としては初めて足を向けました。
やっぱり子供の頃とは違い、いざ自分が購入者の立場として行くと、ただきれいな家があって楽しい!だけでなく、ちゃんと強みを聞かねば!という意思を持って臨んでしまいます笑
そこで、直感的に見た目が気に入った展示場数軒に足を運んでみて、そのメーカーの住宅の強みや特徴を聞いていきました。
いろいろなメーカーの話を聞く中で、「メーカーごとにデザインや強みが全然違うんだな」、「最近はこんな間取りがトレンドなんだな」「こんな数軒見ただけで迷ってしまうくらいなのに、たくさんある住宅メーカーの中からどうやって絞っていこう?」と漠然と思っていたわけですが、わたしの主人はまた別のことを考えていたようです。
わたし「どこもそれぞれ個性があってすごいねー!わたしはあそこのメーカーおしゃれだと思ったけど、逆に2番目のところはちょっと大人っぽすぎたよねー。どう思った?」
夫「うーん。どこもそれぞれ良さがあると思ったけど…なんていうか…本当に注文住宅にする?」
わたし「!?」
そう、それは、「本当に注文住宅にする…?」ということでした。
というのも、わたしたちの行った展示場は、注文住宅のメーカーの展示場だったため、必然的に注文住宅メーカーを吟味していた訳ですが、各メーカーの営業の方々とお話をするなかで、費用感がどうもわたしたちが想定しているよりもかなりオーバーしそうだと感じたのです。
確かに、わたし自身やっぱり高いな…とは思っていたのですが、それ以外の選択肢がわからず、話を聞いている時は半ば他人事のようになっている節はありました笑
わたしたち夫婦は、特に「こういう家づくりがしたい!」、「夢のマイホームがほしい!」といった熱烈な願望はなく、あくまで将来のことを考えるとアパートのままより戸建てのほうが理想的な暮らしができるよね、というスタンスで家づくりを決めました。
そのため、家づくりにかける予算もそれほど高く見積もっていませんでした。
具体的な金額の話をすると、土地の購入と建物の購入で3,000万円くらいを予算として考えていました。
といってもこのときはまだそこまで家づくりの費用感を調べておらず、だいたいこれくらいあればそこそこの家建つでしょ!くらいの考えと、今の家賃や生活費など月々に支払っている費用を考えたとき、毎月の住宅ローン支払い代金が現状の支払額より圧倒的に増えるとなると、生活水準がガクッと下がってしまう懸念があったため、今の支払額よりちょい上乗せ?想定というところで3,000万円というおおよその金額を予算としていたのでした。
ところが、そんなわたしたちの希望予算では、もしかしたら注文住宅の購入は不可能かもしれない、と気づき始めたのです。。
注文住宅といっても価格帯はピンキリではありますが、そこそこ機能性もデザイン性も良い家を建てようと思うと、土地の費用も含めると、わたしの住む地域では4,000〜5,000万円は見ておく必要があるとなんとなーくわかってきました。
また、間取りを一から自分たちで考える工程(そもそも理想の間取りがないのに全部自分たちでゼロから考えられるのか…?)を考えたとき、自分たちにとって注文住宅という選択が果たして最善なのか?とも思えてきたのです。
そこであらためて、住宅購入にはどんな方法があるのかについて調べたときに、わたしたちがほんのり絶望した注文住宅のほかに、規格住宅と建売住宅という方法があることがわかりました。
ちょうどその頃、主人の会社の同僚が最近規格住宅を建てたとのことで、詳しく話を聞いてもらうと、かなりお手頃な価格で結構オシャレな家が建ったとのこと。
そこで、その規格住宅メーカーに一度話を聞きに行ってみることにしました。
この時点では、わたし自身家づくりの知識がなさすぎて、規格住宅とはなんぞや?状態でした
注文住宅?規格住宅?建売住宅?
とりあえず注文住宅でお願いするならここが良いかな、くらいの目処は立てておき、いろいろなメーカーの話を聞いて比較しよう!ということで、主人の知人が最近建ててよかったと聞いていた規格住宅メーカーが建売もやっているとのことで、規格住宅と建売住宅の話を聞きにいってみることにしました。
わたしたちの訪れた規格住宅メーカーでは、土地の購入から建物の購入まで一貫してできるとのことで、土地から購入しないといけない自分たちにはピッタリだと感じました。
そこで、とりあえず規格住宅にはどのような種類の間取りがあるのか?費用感はどんなものなのか?間取りや設備などの自由度はどれくらいあるのか?ということを知るため、また、建売住宅についても実際に見学させてもらったり費用感を知るために話を聞いてみることにしました。
ここからはいったん、わたしと同じように規格住宅とはなんぞや?と思っている方向けに、注文住宅、規格住宅、建売住宅それぞれの違いや特徴について、各メーカーに実際に聞いた話も含め、少し解説したいと思います!
少しわたしの主観も含めてしまいますが、実際に感じたことをざっくり解説します!
それぞれの違い・特徴
まず先ほども触れたように、住宅購入には、大きく分けて注文住宅、規格住宅、建売住宅の3つの方法があり、それぞれの特徴は下記のようになっています。
注文住宅、規格住宅、建売住宅
それぞれの特徴・違い
注文住宅:建築士やインテリアコーディネーターと相談して、間取りや壁紙、設備(キッチンやお風呂、洗面等)など基本的には自分の要望通りにゼロからカスタマイズする家づくりの方法。全てカスタマイズできるフルオーダー住宅、一部は選択肢から選ぶ必要のあるセミオーダー住宅とがある。
規格住宅:畳数や、平屋・2階建てなどの違いから間取りがカタログ方式でいくつか用意されており、その中から好きな間取りを選んだり、オプションとして自分好みに間取りや設備をカスタマイズする家づくりの方法。
建売住宅:土地と建物セットで、すでに完成された建物を購入する方法。基本的に要望を反映させることはできないが、すぐに入居することが可能。
建物の価格も、理想の間取りへの自由度も、完全に上から高い順番といえます!
正直、わたしたち夫婦の共通認識として、決まった土地に決まった間取りの物件を購入するならアパートで良いのでは?感が強く、このことから、建売住宅という選択肢はあまり考えておらず、注文住宅か建売住宅のどちらかかな、と考えていました。
そんな折、注文住宅の話を聞いて、費用感的に意気消沈していたわたしたちには、「もう規格住宅じゃないと無理かな…」という、半ば規格住宅に傾いた状態で実際に規格住宅メーカーの話を聞く中で、自分たちが直感的に感じたこと(マッチング度合い)は下記のような感じでした。↓↓
注文住宅、規格住宅、建売住宅に対する
わたしたち夫婦の主観
注文住宅:やっぱり自分たちの好きなようにカスタマイズできるのは大きい。マイホームの夢はないと言いつつも、いろいろ見ていく中でやっぱり設備や最低限の家事動線の間取りは欲しくなってきた…!それに注文住宅の方が耐震・断熱設備がしっかりしいてる…だけどやっぱりめちゃくちゃ価格は高い!
規格住宅:さまざまなパターンの間取りが準備されていて、ゼロから考えるのが苦手な自分達にはありがたいと感じた。しかし、少しでも間取りに手を加えようとしたり、そのメーカー標準のものではない設備を入れようと思うとオプション、オプションの連続で、結局注文住宅とそこまで価格が変わらなくなりそう…?
建売住宅:結論、無いかなあ。価格的にも、いろいろ手間がかからない点にも魅力はあるものの、入居可能な建売住宅を見に行かせてもらったときに、アパートの延長のような間取りで、「これなら今のアパートのままでいいや」感が強かった。またデザイン重視の建売住宅も最近は多いが、同じようなデザインが隣同士で並んでたりするところは住むのに抵抗が…
結論、人間良いものを見ると欲が出てきてしまう生き物ということで、マイホームの夢なんてない!なんて言っていたわたしたちですが、注文住宅の良いもの(デザイン的にも耐震や断熱の設備的にも)を知ってしまうと、ついついローコスト重視の規格住宅にはクオリティの物足りなさを感じてしまい…規格住宅にした場合だと、プラスの要素を追加していくなかで、結果的にオプションの連続になってしまい、注文住宅とさほど値段が変わらなくなってしまいそう!それなら最初から注文住宅でいいのでは!?という結論にいたりました。
つまり、良いものを見てしまった結果、やはり注文住宅の高クオリティにはかなわなかった…というわけです。。
我ながら愚か…と思いましたが、わたしたちと同じようなパターンで、結果的に注文住宅を選択した人は少なくないはず…!
住宅購入なんて、人生でおそらく一度きりの大きな買い物なので、悔いの残らない選択をしたい!とはいえあまりに自分たちに見合わない額になって、生活のクオリティを下げてしまうのは愚問!ということで、かなり悩みに悩み通した結果、欲張りを詰め込みすぎない範囲内で注文住宅を購入する決断をしました。
とはいえ、注文住宅と決断するまでにかなり悩みましたし、決断するための判断材料も必要だったので、とりあえず注文住宅と規格住宅、それぞれ同じような想定で見積もりを出してもらいました。
ここからは、わたしたちが実際に注文住宅、規格住宅のメーカーで見積もりを出してもらって感じた、それぞれのおおよその費用感について書いていこうと思います。
【経験談】注文住宅と規格住宅の費用感について
住宅購入に動き始めて初期の時点では、決してマイホームを建てることに大きな夢をもっているわけではないわたしたちは、注文住宅にするべきか、規格住宅にするべきか、かなーーり悩んでおり、どちらかというと価格重視の規格住宅が優勢でした。
注文住宅はやはりゼロから自分たちの好きなようにカスタマイズできる分、自由度がかなり高く、デザインはもちろん、住宅としての機能(耐震性、断熱性、防湿性、シロアリ対策など)も、とにかくお金さえあればとことん追求することができます。
一方で規格住宅メーカが取り揃えている間取りは種類も多く、家事動線も悪くなく、また、標準で採用している設備(メーカー特約で、通常より安く仕入れられる)も大手メーカーの人気のものであり、申し分ありませんでした。
しかも、住宅購入にはありがたい補助金関係にも対応できるよう、標準としてZEH住宅が採用されているとのことで、ある程度の省エネ住宅は担保されていました。
また、規格住宅といえど、まったく自分たちで決められないのかといえばそうではなく、壁紙やライトなどインテリアは自分たち好みで選ぶことができ、間取りに関しても追加や配置換えを行うことができ、ある程度自由に変更することはできます。
規格住宅とはいえ、オプションにはなりますがある程度自分好みにカスタマイズでき、補助金に対応できる規格を満たした住宅が建てられるのです!
わたしたちの場合、注文住宅にしても規格住宅にしても、いずれにせよ土地からの購入になり、将来子供が2人できた場合を仮定し、4人で暮らす上で不自由ない十分な広さの土地を確保するとなると、住宅自体の坪数は約35〜40坪必要であり、さらに庭や駐車スペースを確保しようと思うとトータルで約50〜60坪必要とのことでした。
わたしたちが土地の購入を検討している地域ではおおよそ1,000万円見ておけば50〜60坪の十分な土地が購入できるとのことで、注文住宅、規格住宅ともに土地代は1,000万円として一旦考えることにしました。
まず注文住宅ですが、複数のモデルハウスを見学させてもらい、その中で気に入った間取りや家事動線をピックアップし、自分たちの間取りに反映させる方向で進めて行きました。
もともと、平家はあまり考えておらず、というのも平家にするにはかなり広めの土地が必要で、同じような価格帯で広めの土地を探そうとするとどうしても商業施設や学校からの立地が悪くなってしまうため、必然的に2階建は絶対条件でした。
そんなこんなで、自分たちの要望がある程度詰まった間取りで、坪数は約38坪、2階建、目安の外構費(庭、カーポート、土間コン等)込みで、建物代として約3,500万円でした。
一方で規格住宅の方は、まず間取りのカタログから選ぶ中で、坪数別に平家、2階建を選ぶことができ、わたしたちは広すぎず狭すぎずの35坪の2階建てを選び、その中でも自分たちの要望に近い間取りを選びました。
そして外構についてもヒアリングを受け、こちらも注文住宅同様おおよその目安の外構費を見積もりに含めてもらい、坪数は35坪、2階建、目安の外構費込みで、建物代として約2,800万円でした。
これらの価格に、目安として土地代を1,000万円としているので、注文住宅が4,500万円、価格住宅が3,800万円といったところになります。
注文住宅は約38坪、規格住宅は35坪なので正確な比較はできませんが、やはり規格住宅の方がお手頃価格です。
これらの価格に、当初家づくりの予算を3,000万円くらい〜と考えていたわたしは衝撃を受けました。。
やはり、住宅はかなり大きな買い物なのだとあらためて痛感しました。。
わたしたちは当初、価格重視なところがあったので、規格住宅優勢であり、現に簡単な見積もりをいただいた際も、「やはり価格の安く、オプションがあるにしてもある程度予測のしやすい規格住宅の方が自分たちに合っているかな?」と感じたのですが、よくよく話を聞くうちに、うーん?思い始めるところがあって…
というのも、規格住宅で見積もりをいただいたのはあくまでカタログに記載されている間取りでの見積もりであり、仮にここから間取りをいじろうとするとオプション料金がかかってくることになります。
わたしたちが話を聞いた規格住宅メーカーでは、カタログにある間取りをいじるうえで、間取りにあらかじめ入っている要素の場所の移動は追加費用なし(もしくは低価格)で可能とのことで、たとえばクローゼットやトイレの位置を変えることはほぼ追加費用なしでできそうでした。
とはいえ、住宅の構造上、絶対に動かせない柱などもあるので、必ずしも自由に動かせるわけでもないので注意は必要です!
わたしたちとしても、間取りをいじるのはオプションという点は納得していて、仮に規格住宅にするにしても多少お金が追加でかかっても間取りの手直しは必要になるだろうとは思っており、一番気になっていた階段の位置は変えたいなと考えていました。
というのも、わたしの数少ない要望として、2階へ続く階段の位置はリビングを経由する形(少なくとも玄関直結は避けたい)にしたいと考えていたのですが、やはり機密性や断熱性の観点からか、カタログの間取りにはわたしの要望に適うものはなく…
あくまでわたしがお話を聞いたメーカーはそうだったのですが、基本的にリビングに階段や吹き抜け天井を設置すると断熱性が悪くなるので、規格住宅において少ないようです。
わたし「階段の位置って変えることはできるのでしょうか?」
メーカー営業の方「できなくはないですが結構値段はかかってきます」
階段という大きな設備の移動は、そもそもの間取りの構造の変更になってしまうので、かなり料金がかかってしまうとのことで…
営業の方にも、「うちは規格住宅ですが、注文住宅みたいにガラッと間取りを変更されたお客様もいらっしゃいますよ!」と言われましたが、その方の例だと間取りや坪数詳細はわからなかったのですが、約4,000万円ほどとおっしゃっており…わたしたちの場合も、もしかしたら注文住宅とさほど料金が変わらないのでは…?と思うようになってしまいました。
実際に営業の方もしつこい営業をされる方ではなく、わたしたちの間取りへの要望を伝えた際に、「もしかすると注文住宅と変わらないくらいの価格になるかもしれない」とおっしゃっていました。
規格住宅は、カタログ通りの間取りが自分たちの生活スタイルにぴったりささればかなりお安く済ませられると実感した一方で、わたしの数少ない要望である”リビングに階段の設置”というのはどうやら住宅の構造としてかなり大掛かりなものらしく、この要望を規格住宅で満たすのは難しそう…それなら最初からそういった間取りを注文住宅で建てた方が早そう、となってしまったわけです。
カタログの間取りを見て、パズル感覚で「これはここに移動して〜」などと考えていましたが、図面では簡単な移動に見えても、構造上動かせない、もしくは動かすとなると大掛かりな変更になる、ということもあることが分かっていませんでした。。
そんなこんなで、結局規格住宅にも見積もりは出していただいたものの、おそらくわたしたちの間取りの要望を反映すると注文住宅の価格と変わらなくなる、それなら多少価格は上がってもデザインや機能面が充実している注文住宅にしようという理由で、注文住宅の購入を決断しました。
土地なしからの家づくりの流れ
続いては土地なしから家づくりを進める流れについて、実体験をもとに書いていこうと思います!
土地なしからの家づくりの流れとしては、ざーーっくりと下記のようなイメージです。
土地なしからの家づくり流れ
- 土地の購入
- 設計打ち合わせ
- 土地&建物の本契約
- 住宅ローン契約
まず第一に必要なのは土地!まずは家を建てる土地の決定が最優先です!
わたしの場合、注文住宅のメーカーで土地も購入したため、土地の決定から建物の設計まですんなり進みましたが、建物を購入する住宅メーカーと土地購入は別の不動産などの場合も、基本的にこの順番は一緒なので、まずは土地の決定が一番最初になります。
というのも、仮に希望の間取りがある場合でも、土地の形や方角によって実現できない場合があるからです。
土地の形や坪数はわかりやすいですが、素人だと方角まではなかなか意識できないですよね…
わたしは建築関係の知識は全くないと言っても過言ではない人間なので、坪数があり、土地の形も歪な形状でなければどんな間取りの建物でもできると思っていました、が、必ずしもそういうわけではないようです。。
土地購入のポイントとしては、
などなど…さまざまですが、そもそも土地の購入は一期一会的な性質があり、人気のエリアなどは土地が出回ってから、迷っている隙を与えず購入されてしまったりと、いつどのタイミングでどんな土地が売りに出されるかわからないのが怖いポイントです…
そのため、土地購入において最低限必要な要素をあらかじめ考えておき、その要素を満たせる土地が見つかったらすぐ抑えるつもりで挑むのが吉です。
決して安い買い物ではないので、なかなか勇気がいりますが、いつまでも購入を迷っていると、後から「あの時買っておけば…」と後悔してしまうかもしれません。。
土地が決まらないことには建物関係の設計が進められないため、とにかく第一に土地の決定となります。
わたしたちの場合、土地購入をしたいエリアを決めており、たまたま新しく出てきた土地が自分たちの要望にぴったりの土地だったため、購入を決定しました。
もしかしたら次見たらもっと良い土地があるかも…という気持ちもありましたが、十分要望を満たす土地だったため、他はもう見ない!と腹を括りました笑
続いて建物の設計の打ち合わせですが、間取りに必要な要素や家事動線をヒアリングしていき、それらの要素を組み込んだ間取りを購入した土地の大きさや方角を考慮して設計して行きます。
わたしたちの場合、たくさんモデルハウスを見学させてもらったなかで自分達の家にも取り込みたいと思った要素をスマホで撮ったり同行の営業の方に話したりして抑えておき、設計打ち合わせの時に間取りに組み込んでもらうようにしました。
ここで認識不足だったのが、もしモデルハウスなどを見て同じ間取りにしたい!と思っても、同じ方角の土地(隣接する住宅や道路の位置)を買わないと全く同じ間取りは再現できないということです。
土地購入の段階で仮に要望の間取りがあるのであれば、その土地で実現できるかは考える必要があります!
例えばモデルハウスが人気の南向きのリビングで大きな窓が憧れる!という間取りの場合は、購入する土地も南側が道路などで空いている土地である必要があります。ただ、リビングのことだけを考えて南側が空いた土地を購入したものの、玄関の場所を考えた時に、南側しか設置ができず、希望していたリビングを断念する結果に……
なんてことも考えられるので、まるっきり同じ要望の間取りと同じものにしたいのであれば同じ方角の土地の購入をしたり、設計士さんなどにその土地で実現可能な間取りかを確認した上で購入した方が無難だと感じました。
とはいえ、わたしたちの場合は、ある特定のモデルハウスの間取りがかなり気に入っていて、そのことを知っていた設計士さんがわたしたちの土地に合うように同じような動線で間取りを設計してくださったので、土地購入のときにそれほどまで神経質になる必要はないと思いますが、日当たりの良い方角が空いていたり、道路に面する場所が多い土地の方が間取りの自由度は高くなると思います。
そして土地と建物の本契約ですが、土地と建物の購入が同じメーカだったわたしたちはほぼ同タイミングでしたが、土地の購入契約のあとに建物の購入(工事請負)契約の流れです。
最後に住宅ローンの契約ですが、こちらは注意が必要で、住宅ローンは誰でもすぐに借りられるわけではないので、早い段階で事前審査(仮審査)を必ず受けておきましょう!
事前審査はどこの銀行であっても基本的にいつでも受けられるので、まだ全然住宅購入の話が進んでいない、という段階であっても事前審査だけ受けておくというのも◯かと思います。
住宅ローンの審査に落ちるのは無い話ではないので、事前審査だけでも通っておけば(かならず本審査に通るわけではありませんが)、心の余裕にもなります!
ちなみに、住宅ローンはどこで借りるのがいいの!?というのは永遠のテーマで…地方銀行がいいのか、ネット銀行がいいのか、わたし自身ネットで調べたり家を建てた友人にアドバイスをもらったりたくさん悩みましたが、最初ネット銀行で進めていたものの、最終的に地方銀行で落ち着きました。
住宅ローン融資を地方銀行に決めた経緯や住宅ローンを選ぶときにみるべきポイントについては下記の記事でご紹介しているのでぜひ参考にしてみてください↓
【20代の家作り経験談】住宅ローンはネット銀行or地方銀行 どっちがいい?
かなり悩むポイントだと思うので、ぜひ参考にしてみてください!
ここまでくれば契約関連はおおよそ完了し、このあといよいよ建物の着工へと進んでいきます!
トータルでかかった費用
紆余曲折あったものの、結果的に土地なしの状態から注文住宅購入にかかった費用は下記のようになりました。
土地なし&注文住宅トータル費用
合計 約4,500万円
ローン返済生活のスタートです。。がんばるぞ。。
項目の上から順に少し補足をして行きます。
まず土地代に含まれる地盤改良費とはなんぞや?ということについて、地盤改良とは、いくら耐震強度の高い建物を建てても地盤が弱ければ地震に耐えられないため、建物建てる前にまずその土地の地盤を調査して、補強する必要がある場合にかかってくる費用のことです。
基本的にもともと建物が建っていた跡地などは必要ないこともありますが、わたしたちの場合、もともと田畑だった土地を埋め立てて建物を建てる土地にしたため、こちらの費用がかかりました。
また、地盤改良が必要かどうか、必要な場合どの程度補強工事をするのか、ということは地盤調査をするまでわからないため、地盤改良費は概算でしか見積もりを立てることができません。
わたしたちの場合、どれだけ大きく見積もっても200万円あれば十分、とのことで、最大値の200万円で見積もりをお願いし、結局実際にかかった費用は約120万円でした。
地盤の強さは正直ガチャで、隣同士の土地でも片方は改良が必要なのに対し、片方はほとんど改良不要なんてこともあるそうです!
土地代として約990万円、それに地盤改良費約120万円を含めてトータルで約1,100万円になりました。
続いて建物代ですが、大きく分けて、建物工事費、外構費、エアコンやカーテン、太陽光といった設備の工事費、その他住宅ローン減税などに必要な建物の認定の申請費用や建物の登記費用等の諸費用に分けられます。
わたしたちの場合、建物単体の工事費として約2,600万円、外構費として約270万円、太陽光など設置工事費として約300万円、その他諸費用として約300万円で、合計約3,400万円でした。
そのため、土地込み込みでトータル約4,500万円という結果になりました。
住宅購入を検討し始めた当初は、土地込みで3,000万円〜とか考えていましたが、夢のまた夢でした笑
一番最初の3,000万円という希望からはかなりオーバーしてしまいましたが、それだけ住宅購入はお金がかかるということですね。。
しかし、どんなにマイホームの夢がないとはいえ、一生に一度の大きな買い物は妥協したくない!と感じることが多く、金額よりも何よりもかなり自分たちの生活スタイルに合った家づくりができて満足なので、ぜんっぜんプラスに捉えています!
わたしと同じような境遇の方は、ぜひ参考にしていただければと思います♪
おしまいっ
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