【未経験から異業種転職】元・研究職がシステムエンジニアになった話

仕事&資格取得

突然ですが皆さんは今の自分の仕事に満足していますか?

高校や専門学校、大学を卒業後、ほとんどの人は働くために社会に出ます。

職業や働き方はさまざまで、企業や自治体で正規雇用として働く人もいる反面、パートやアルバイト、派遣といった働き方、自営業などもあります。

また最近は、ない仕事なんてない、なければ仕事を作ってしまえばいい!というような風潮もあり、ただ単に社会に出て働く以外にも、例えばユーチューバーやインスタグラマーといった職業だってあります。

こんなにいろんな働き方が選べて、さらに2025年には定年の引き上げや定年廃止等も決まっていて、ますます”働き方”が考えられる時代になったのではないかと思います。

そしてなにより!一般的な1日8時間労働だとして、週5日で40時間、1か月20日働くとして800時間、1年で9,600時間もの長時間を!働いて!過ごして!いるわけです!!

そんな私たちの短い人生の大半をむしばんでいる占めている仕事なので、少しはやりがいや楽しいと思えることを仕事にしたい!やるからには嫌々働きたくない!というのが全人類の願いでしょう。

社会人女子
社会人女子

私は願わくば働きたくないけどね…

poko
poko

みんな同じ気持ちです…!

ただ、働かなきゃ生きていけないから、みんなこうして働いているのです…

自分が本当に好きなこと、得意なことを見つけて、ずっと同じ仕事をできているのはそれはもう、すごーく素晴らしいことです。

しかし大抵の方は、職業選択を10代後半~20代にしているわけで、長い人生の中でたったの2、3割しか生きていないうちに、その後の人生を大きく左右するような選択をしているわけです。

社会人男子
社会人男子

それ考えると、確かにすごいよな…

昔は、同じ職場で長く働き続けることを美徳とされていたかもしれませんが、明らかに自分に向いていないような仕事を無理して続けられるほど、人生は短くありません!!!

いまは、転職をして当たり前!と言わんばかりに、自分に合った働き方は自分で勝ち取る時代です!

そこで今回は、新卒で製薬企業に入社し研究開発職に従事していた私が、一念発起してIT企業のシステムエンジニアに異業種転職したお話をしていきたいと思います!

\この記事を読んでほしい方/

  • 今の仕事が自分に合っているのか悩んでいる方
  • 異業種転職に教務があるが勇気が出ない方
  • IT未経験からシステムエンジニアに異業種転職しようと思っている方

わたし自身が自分の働き方に疑問をもって、勇気を出してまったく未経験のIT業界へ異業種転職に踏み出し、いまはすごく充実した日々を送れています!

ぜひ過去のわたしと同じような境遇の方に読んでいただきたいです♪

異業種転職することにしたキッカケ

白衣を着た女性の後ろ姿

わたし自身は先にも書いたように、もともと製薬企業の研究開発部門で、分析系の仕事をしていました。

具体的な仕事の内容はというと、開発段階の製剤の分析試験(溶出性を見たり、原薬の含量を確認したり、不純物が含まれていないかを確認したり)を毎日のように白衣を着て実験室にこもって行い、試験結果が出たらデータをまとめて報告書を作成する、そしてまた新しい製剤の分析・・・の繰り返しでした。

というのも、高校・大学ともに理系出身で、これまで学んできたことを生かす仕事がしたいと思い、製薬企業を選んだわけで、実際に白衣を着て仕事をする姿はかっこいいと思っていました。

そしてやりがいのある仕事も入社してすぐに担当していました。

薬を製造したり、販売したりするのには、その製法や用法・容量、分析試験方法など詳細に記載し、安定性試験の結果も添付した申請書を提出し、厚生労働大臣の承認が必要で、さらには製造業許可等には都道府県知事の許可が必要です。

poko
poko

1つの製剤が世に出回るのに、厳正な審査を受けて、さまざまな承認や許可を得なければいけないわけです。

これらの申請を薬事申請というのですが、入社後わたしの配属された部署がまさにそういった薬事申請を担当する部署で、かなり責任ある仕事を任されていました。

確かに「入社1年目のペーペーにこんな大事な仕事任せていいの?」と思いつつも、すごくやりがいを感じていたのですが、ある年部署異動で、ひたすら分析試験をする部署に異動になってしまい、そこからわたしの仕事に対するモチベーションはがた落ちしていったわけです。。。

分析試験は、結構動き回ることが多いので体力的にも疲れますし、丁寧にやりつつも、大量の検体を裁かなければいけない時間との戦いでもあるので、かなり神経を使います。

また、分析試験をするには様々な試薬を使うわけで、決して体に良いものではありません(中には女性は使ってはいけないようなものもあります)。そのため、将来のことを考えると、いつまでも現場で働くのは難しそうだとは感じていました。

おまけにその頃ちょうどコロナも流行り出し、他部署のデスクワークメインの方々や、周りの友人たちがテレワークたるものを始める中で、毎日早起きして会社に向かう自分ってなんなんだ?と思い始め…そこで自分のいまの働き方は、絶対に現場に出ないといけない、今っぽくない働き方なんだと気づいてしまったのです。

社会人女子
社会人女子

コロナが流行り出した影響でテレワークがより促進され、「出社しなくても働けるじゃん」ってことに気づいてしまうのはあるあるだよね。

そんなこんなで何年か務める中で、自分のやっている仕事も年々下っ端の仕事からだんだんと管理側の仕事によりつつあることに気づき始め、「このままこの仕事を続けていてもいいのか…?」、「何年後には、今の先輩・上司のように自分もなるのか…?」と想像したときに、今の仕事のまま管理職になっている姿は全く想像ない!ていうか想像したくない!!と思い、このままじゃいけない、なんとかして仕事を辞めようと決意しました。

思い返してみれば、そもそも会社がプチブラック企業で、サビ残当たり前だったし、なんならやはり入社すぐからかなり責任の強い仕事をさせられていたのも今考えてみればおかしな話でした。

というわけでわたしは、

  • 会社がそもそもサビ残上等!お局さまの顔色伺ってなんぼ!のプチブラック企業だった
  • 部署異動でやりがいを感じていた仕事ができなくなった
  • 分析試験業務で扱う試薬は体に良いものではなく、将来のことを考えても現場に立ち続けるのは避けたい
  • 今の仕事はテレワークは絶対にできない絶望

という、複数の理由が重なり、「転職しよ。」となったわけです。

なぜ研究職からシステムエンジニア?

パソコンのプログラミング画面
社会人女子
社会人女子

なんであえてシステムエンジニアになったの?

いまの仕事や職場が嫌なだけであれば、同じような業界の別の企業に転職したほうが、どこかしらでは自分の経験を活かせるはずなので、全くの未経験よりは幾分マシなはず。

ただわたしが同じような業界を選ばなかったのは、単純に、自分は今の仕事がそこまで好きではない、ということに気づいててしまったからです。

「せっかくこれまでの学業生活で学んできたことだから、生かせる仕事をしなければならない」という、謎の強迫観念から製薬企業の研究職を選び、これまで頑張って続けてきたわけです。

しかし心のどこかでは悶々とした感情を持ち続け、「仕事辞めたいな〜」と同期と言いながら、気づけば第二新卒とギリ呼べる年齢も過ぎ去り…だんだん転職するチャンスが狭まりつつあることに気づき、焦り始めていました。

そんなある時、ほんの些細なことですが、光がさしました。

というのも、普段と特段変わらぬ業務をして過ごしていたのですが、ある時わたしがプログラミングの経験があるという噂(実は独学でプログラミングを勉強していたことがありました)を聞いた先輩が、Excelのマクロを使って自動化してほしい処理があると頼んできたのです。

ここで少し補足しておくと、Excelにはマクロという機能があって、例えばExcelファイルへの入力や、転記など、単純な作業を覚えさせる(自分でプログラムを組んだり、自分のパソコン操作そのものをレコーディングして覚えさせたりするイメージです)ことで、処理を自動化してくれる機能が標準搭載されています。

わたしはその時、プログラミングなんてもうずいぶん前に触れただけだったし、そもそもExcelのマクロ機能自体そのとき初めて知ったのですが、「まあ、とりあえずやってみて!」と先輩に任されて、しぶしぶ調べはじめたのですが、これがまさか、ここまで人生を大きく変えるチャンスになるとは思いませんでした。

Excelマクロを調べていく中で分かったことは、Excel関連の操作が例えばボタンひとつクリックするだけでみるみる自動化(自動で転記したり、別のExcelファイルやメールを作成したりもできる)でき、しかも難しいプログラミングはほとんどなく、自分のパソコン操作(マウスのクリック操作)を覚えさせるだけで、自動でその内容のコードに書き換えて動いてくれる、まさに魔法のような機能だということでした。

poko
poko

なんで今まで知らなかったんだろう!と悔やまれるほど、IT未経験のわたしには衝撃の機能でした。

そこからは、暇さえあればマクロについて勉強し、気づけば先輩に依頼されていたこと以上に、何かマクロを使って自動化できないか?と血眼になっていました(笑)

そうする中で、わたしの中で一つのやりたいことが見えてきました。

それは、わたしのようなITとは無縁の企業だったり職種の人の中には、この便利さを知らない人はまだまだたくさんいるのだろうから、この便利さを、誰でも使える簡単さを、ぜひ知ってもらいたい!!ということです。

Excelマクロの味を占めたわたしは、デジタルツールを使ったパソコン業務自動化のすばらしさをみんなに伝えたい!誰でも使えるんだということを知ってもらうために、使い方を教えられるような仕事をしたい!と思い立ち、きっとそれが実現できるような職業はシステムエンジニアなんだろうと目星をつけたわけです。

社会人男子
社会人男子

人生、どこにどんなきっかけが転がってるかわからないね…

poko
poko

いやほんとそれな!!

とはいえ、ITという未知の業界に踏み入れる不安と、今まで学んできたことはなんだったんだ…という罪悪感で、一歩踏み出すのにかなり勇気が要りました。

特に、一番不安だったのが、離れて暮らす両親に転職を考えていることを打ち明けるのこと(それもまるで未経験の業種)だったのですが、ある程度意思が固めたうえでいざ話をしたとき、「やりたいと思えることなら、がんばれ。応援してる。」と、思った数十倍あっさりで、拍子抜けしてしまったことを覚えています。

これまで不自由なく大学まで通わせてもらったから、まるで無関係の仕事をするのは申し訳ない…などと考えていたのが馬鹿らしいくらい、あっさりとわたしの転職活動はスタートしたのでした。

異業種転職前に準備したこと

手帳をデスクに広げて、ペンを持ちながら考え事をする女性

やりたい方向を決め、今の会社を辞めて転職する決意までできたわけですが、異業種転職となると、かなり困難を極めることは覚悟していました。

というのも、キャリア転職と違って知識や経験もなく、ましてや下手に年齢だけ重ねてしまったわたしは、異業種転職すること!が目標ではなく、あくまで無事会社に入れて、かつ、うまくやっていけること!が目標だったので、そのための課題は、

  • まずIT関係の知識をつけること
  • 未経験者でも受け入れてくれて、かつそこまで無名ではない会社を探すこと

の2点に絞り、準備を進めていきました。

知識編

たくさんの本を机の上に重ねて、本を読みながら頭を抱える女性
poko
poko

IT分野に関してはまるで無知の状態だったので、がんばるぞ!の気持ちはありつつも、不安な気持ちが一番強かったです。。

とりあえずまずは何かしらの知識をつけねば!という状況に追い込まれたわたしは、まず知識をつける方法を模索しました。

そしてちょうどその頃、プログラミングやネットワークについて学べる無料の教育プログラムの開催が身近であることを知り、「これはきっとわたしに差し出された運命。参加しない手はない!」と、まずは自分はIT分野を学んでいけそうか?(拒否反応はでないか?)を知るために参加を決意しました。

そこでは短期間ではありましたが、平日仕事終わりと土日は丸一日のみっちり授業に参加し、IT分野のさわりの部分を網羅的に、でも、深掘りしたい部分は個別に専門の先生に質問して深めて…と、かなり短期集中ではありましたがたくさんのことを学ぶことができ、それと同時に確信したのでした。

「あ、わたしたぶんIT分野向いてるわ。(確信)」

社会人女子
社会人女子

謎の自信だね。

poko
poko

それくらいのメンタルないとやっていけませんよ。

ことわりを入れておくと、決して全てに前向きの感情を持っているわけではなく、ネットワーク環境の話になるとちょっとだけ抵抗はあります…が!なにより楽しいと感じたのがプログラミングの授業で、過去に少しだけ勉強していたこともあり、プログラミングとはどういうものなのか、ということはやんわり知っていたのですが、ここまで自分のやりたいが実現する(指示した通りに動くことを実感できる)のは、プログラミングならではだなと感じました。

プログラミングのすごさ、面白さを再認識したわたしは、この「たのしい」という前向きな感情と、わずかな知識と、「たぶんITに抵抗はない!」という謎の確信で、システムエンジニアを目指す決意をしました。

結果的に、わたしがIT業界に異業種転職するうえて、知識面で準備したことは下記のようなものです。

準備したこと【知識編】

  • 業務でExcelのマクロ機能の使い込み
  • (たまたま開催していた)プログラミングやネットワーク環境について学べるプログラムへの参加
poko
poko

少ない…?気にしない!(笑)

これで知識面の準備はバッチリ!(?)、あとはわたしが働きたいと思える会社選びだけ…

しかし、これまでの経歴の中で、ITに一才触れてこなかったわたしが、システムエンジニアを目指すことを決意したとて、そんな都合のいいシステムエンジニアを募集している企業なんてあるのか?そもそもシステムエンジニアの仕事ってなんだ?と、ふと疑問を持ってしまい、とりあえずさまざまな転職サイトを横断し、自分の生活圏内にあるIT企業の募集を見てまわりました。

企業選び編

パソコンを見ながらノートにメモを取る人

IT企業と呼ばれる企業を片っ端から探して行った結果、思い知ったのが、IT企業でのシステムエンジニア枠としての募集は大抵、業務経験ありのキャリア転職としてのプログラマーの募集ばかりということでした。

poko
poko

薄々気づいてはいたけど…絶望でした

募集要項に「業務経歴⚫︎年以上」という記載が並び、まずその段階で応募資格を剥脱され、挙句この記載のない企業を見つけても、営業や事務枠の募集だったり、低賃金のベンチャー企業だったり…

未経験から異業種転職する以上、ある程度の収入減少は覚悟していましたが、ちょうどその頃結婚したこともあり、果たしてこの選択が正しいのか?今のままいればある程度の収入は確保できるが手放していいのか?と不安もよぎりました。

わたしは、応募要件に業務経歴を掲げておらず、かつできるだけ高い収入の得られる会社に絞り(欲張り)、職種はプログラマーを探していました。

というのも、わたしがやりたいことを実現できるのは、一般にシステムエンジニアと呼ばれる職業で、求人情報から読み取るに、それに近い職種はプログラマーだと感じたからです。

なので、少ないプログラミング知識しか持ち合わせていないわたしは、とにかく会社に入ってから努力しよう…と腹を括ったわけでした。

社会人男子
社会人男子

それが、異業種転職の大変なところだよね。

そんな矢先、のちにわたしの働くことになる会社を見つけたのです。

〜求人情報〜

  • 会社名:異業種のわたしでも聞いたことのある会社
  • 募集内容:システムエンジニア(パッケージシステムのプログラマー)
  • 募集要項:プログラマー業務経歴(あれば嬉しい)
  • 給与:めちゃくちゃいい(なんなら今の仕事より良さげ)

な、なんだここ!めちゃくちゃいいじゃん!

給料いいし、業務経歴も必須じゃない(あると嬉しいって書いてあるけど)、そしてなにより無名の会社(スタートアップ企業やベンチャー企業)じゃない!!!

これは話をきいてみない手はないと、とりあえず応募してみることにしました。

わたしは新卒からずっと同じ会社で働いていたので、転職の経験はなく、どのような手順で転職とやらを進めていくのか正解がわからず、不安はたくさんありました。

ただひとつだけ、これだけは譲れない!と思っていたことが、入社を決める前に一度は社内見学の機会をもらって、雰囲気を確かめた上で決めるということ。

poko
poko

前職が、風通しの悪い、雰囲気絶望の職場だったこともあり、絶対直接目で確かめたい!と思っていました。

企業によってはなかなか難しい場合もありますが、わたしはこの、入社前に雰囲気を知るというのはすごく重要だと思っています。

新卒の企業選びであれば、インターンシップや会社見学など、会社側が機会を準備してくれているので、それに参加申し込みするだけで済みますが、転職する中途入社となると話は別で、そういった機会は自分でお願いして設定してもらわないといけません

「こんなことお願いしても失礼にならないかな?」とは思いつつ、ここで嫌な顔されるような企業はそもそも願い下げだな!と強い意志を持ち?人事担当者にお願いしたところあっさりOKをいただき、実際の仕事中の様子を見学させていただく機会を作ってもらえました。

社会人男子
社会人男子

確かに、このお願いに対する対応の方法も企業選びの判断材料になりそうだね

会社見学はもちろん、社員とのちょっとした座談会などの機会をこちらが何も言わずに設けてくれ…会社の雰囲気、社屋の綺麗さ、人事担当者の方の人の良さ、面接時に接する上長、役員の方の朗らかさ…全部が今いる会社とは良い意味で全く違うことに衝撃を受け、「わたしはなんで無理して何年も居続けたんだろう!?」と気付かされました。

結局わたしは井の中の蛙だったのだと気付かされ、転職を考えずにいまだ「仕事やめたーい」と言っているであろう哀れな前職の同僚たちに別れを告げるのでした…

poko
poko

え、性格が悪い…?(笑)

だけど一歩踏み出す勇気がなければ気づけなかった世界なので、“無知”って怖いなと痛感しました。

ということで、わたしが異業種転職するうえで企業選びのときにした準備は以下のようなものです。

準備したこと【企業選び編】

  • 異業種だと仕事内容にイメージがつかなかったり、業界柄違いがわからないため、とにかく求人情報を見て回る!
  • 入社前に雰囲気を知る機会を設けてもらう(面接だけで入社を決めない)

異業種転職した後の話

パソコンを触りながらノートにメモを取る女性
poko
poko

いよいよシステムエンジニア生活のスタート!

無事、やさしいやさしいIT企業にシステムエンジニア枠として拾われたわたしは、まず最初に勉強の一環としてRPAツールを使い始めました。

RPAという言葉について、入社前の勉強段階で知ってはいましたが、このとき初めてRPAツールを使い、はたまたわたしは「やっぱり自動化できるデジタルツールはすごい!」と感動しました。

社会人女子
社会人女子

ちょっと待って!RPAってなに?

RPAとは、Robotic Process Automautionの略で、直訳すると、「ロボットによって、(業務の)工程を自動化する」という意味で、パソコンの中に、パソコン作業をお手伝いするロボットを入れて、定型業務の一部をロボットに代行してもらう(自動化する)イメージのものです。

まさにわたしがIT分野に興味を持ったExcelのマクロ機能のようなもので、ExcelからExcelへの自動転記であったり、さらにはWebシステムなどへの自動入力などもできる、働く社会人にとってめちゃくちゃありがたいツールです。

さらにすごいことが、これらのRPAツールは、基本的にノーコード・ローコードといって、プログラマーがカタカタプログラミングしているようなソースコードをほとんど使わずに(もしくはまったく使わず)、ロボットに「こういう自動化して!」という命令を書くことができるのです。

イメージとしては、ロボットにしてもらいたいアクション(ファイルを開く、これを選択する、Webページを開く…など)のブロックを1つ1つ組み合わせて行って、一連のお仕事の流れを組み上げるイメージです!

poko
poko

そのため、IT未経験の方でも簡単・直感的に使えます!

高度な設定をしたりする場合は、ある程度プログラミングの知識もあったほうがいいですが、例えまったく知識がなくても、Excelのマクロ機能のように、自分のパソコン操作を覚えさせることで、自動処理の流れを作ってくれるような機能もあります。

このRPAツールを使っていくうちに感じたことは、ITの便利さはここまできたんだな…ということです。

社会人男子
社会人男子

何急にしみじみしてんの…

何しみじみしてんだよ!と言われるかもしれませんが、例えば普段みなさんの職場などで使われている、販売管理や会計といった基幹システムなどの高度なシステムは、プログラマーが難しいプログラミングをして組み上げられていますが、ホワイトカラーの職種で働く方々のちょっとしためんどくさいパソコン定型業務は、担当者のレベル(ITとは無縁の人たち)でも、便利なRPAツールを使えば簡単に自動化できてしまうわけです。

つまり、デジタルツールがITとは無縁だと思っている職種にも身近になってきているわけで、これらを使いこなせるか否かでかなり仕事の負担が変わってくるような時代なのです。

…と、ITの身近さをシステムエンジニアになったことでより一層実感し、やはり、まだこの便利さを知らない、ITとは無縁の業界・職種の方々に伝えたい!と再認識して、勉強に励む日々を過ごしています…!

異業種転職後の苦労

机にうつ伏せして考え込む女性

システムエンジニアに転職後、自分のやりたいと思えること仕事にでき、なぜかキャリア転職でもなんでもないくせに給料も良くなり?、残業時間も特に増えた訳ではなく(ITという業界柄、残業時間はやや多い印象ですが、鋼のメンタルで帰宅)…、抜きん出て苦労はしていない、むしろ心の平穏が保たれている今日この頃ですが、強いていうなら異なる業界間の価値観の違い・ギャップに少し慣れは必要でした。

というのも、わたしがもともといた製薬企業は、最もルールが厳しい業界といっても過言ではない業界で徹底的な法令遵守のもと過ごしていました。

poko
poko

患者さまの健康や命に直結する薬を作っているわけですからね

そのため、手順書やマニュアルのない仕事なんてないのでは、というくらいに全て手順化されていて、1つ分析試験をしただけでも、ミス等あれば逐一詳細に報告し、何かする時は必ず先輩上司に一言連絡したうえで始め、手順にないことは一才できない…などなと、ガッチガチの中で生きてきました。

そのため、例えば何か新しいことを始めよう!という仕事や意識はほとんどなく、一部開発職を除けば、クリエイティブさを持つことがむしろ禁止されるような職場でした。

社会人女子
社会人女子

まあ、マニュアルを遵守するうえでクリエイティブさはかえって邪魔になるよね

一方で転職後のIT業界というのは、常にものすごいスピード感でIT技術が発展していくので、それらを駆使していかにさらに発展させた次のものを生み出すか、といったクリエイティブ性の塊といっても過言ではない業界です。

ガチガチのマニュアル社会で生きてきたわたしは、「新しくこういうことチャレンジしてみようか!」と言われると、「え、勝手に初めていいんですか…!?」という思考が必ず最初に浮かんでしまい、こうしたギャップに慣れるのに苦労しました。

また、業界というより職種そのものが変わったことによるギャップもあって、前職では分析試験がメイン業務だったため、他部者や社外の人と関わることはほとんどなく、同じ部署内の人たちで人間関係が完結していました。

しかし転職してからは、社外のお客様と接する機会が圧倒的に増え、自分自身は人と接するのが苦手な方だと思い込んでいた(営業職なんてむり!な人間です)のですが、最初はすごく緊張してイヤイヤでしたが、次第に「案外向いているのでは?」と、慣れて新しい一面に気づく部分もありました

poko
poko

慣れって恐ろしいですね!(笑)

また、前職よりも転職後のほうが会社の規模としては小さいということもあるのかもしれませんが、組織の中の自分の価値がものすごーく大きくなったように感じます。

というのも前職では、自分は突出した能力もなく、たかだか分析試験要員の1人だという、自分価値がすごく小さく感じていたのですが、転職してからは、IT未経験からのシステムエンジニアという特色を活かし、ITと無縁のお客様の悩みや分からないポイントに寄り添うことができるので、これはわたしにしかない強みだと、自分の価値観がすごく上がったように感じています。

異業種転職をすると、必ず業界間・職種間のギャップや、未経験のハンデを痛感することがあると思いますが、ものは捉えようで、すべてポジティブな方向に捉えることで解決してきました!!

poko
poko

そのため、不安いっぱいの気持ちで始めた異業種転職でしたが、わたしとしては大成功だと感じています!!

それでも異業種転職に踏み出す勇気が出ない方へ

足元の道路に描かれた左右と真っ直ぐに向かう矢印記号

製薬企業の研究職からIT企業のシステムエンジニアに異業種転職したわたしのこれまでの話を書いてきましたが、いかがでしたでしょうか?

「こんなやつでも異業種転職できるんだ!」と自信を持ってくださった方もいらっしゃる反面、「やっぱり不安が拭えない…けど異業種転職に興味がある…」という方もいらっしゃるのではないかと思います。

異業種転職をする勇気が出た方も、まだ不安が残る方も、まず第一歩を踏み出す先としてわたしがお勧めしたいのが、キャリアカウンセリングで第三者に相談に乗ってもらうことです。

というのも、実はわたし、こんなにつらつらと転職話を書いてきましたが、今回転職に踏み切る以前にも一度転職を検討していたことがあって、そのときにキャリアカウンセリングを受けて、一旦は今の仕事に踏みとどまる決意をしたことがあるからです。

poko
poko

その1年後に、今回の転職をしたわけですが、このキャリアカウンセリングがかなり大きな影響を与えていることは間違いありません

わたしがキャリアカウンセリングを受けたのは、まさに仕事のどん底にいるときで、「もう辞めたい…、この会社からも、業界からも離れたい…」という気持ちから、転職を考えていました。

社会人女子
社会人女子

やりたいことのために転職した今と違って、かなりネガティブな理由だったんだね

そのとき受けたキャリアカウンセリングでは、

  • 今の仕事が本当に好きかどうかわからないこと
  • 今の仕事は好きではないが楽ではあること
  • 今の仕事から逃れるために転職したいこと
  • なんとなく興味があるのがIT分野なこと
  • 現状ITの知識はほとんどないこと

という内容で話していたのですが、これらの話を踏まえて、キャリアカウンセラーの先生がわたしにくれたアドバイスは、

  • (わたしの当時の企業資料を見て)給料・福利厚生も良いし、ましてや仕事が楽ならもったいない
  • 未経験からIT業界に入ろうと思うと、ベンチャー企業から初めてキャリア転職を重ねていくルートが妥当だから、今よりも給料も福利厚生もかなり下がる覚悟をしないといけない
  • 仕事が楽なら、とりあえずそのぬるま湯に浸かりながら勉強してからにしな!!!(←コレ)

わたしのキャリアカウンセラーの先生は、わたしの転職に対する意志の弱さを見抜いてか、当時のわたしへの転職のリスクと、転職するにあたっての方法を親身になって教えてくれ、最後にぬるま湯に浸かりながら転職するための勉強をしろ!という、わたしの仕事をぬるま湯扱いする暴力的なアドバイスをくださったのですが、わたしはこのアドバイスがかなり効いて、無謀な転職を一時とどまりました。

結果的に、アドバイス通りぬるま湯に浸かりながら勉強し、見事夢のIT企業へ異業種転職を成し遂げたわけですが、そもそもアドバイス通り転職を踏みとどまった期間がなければ、ITに関する知識は身についていませんでしたし、そもそも自分のやりたいことも見つからないまま転職をしていたと思います。

poko
poko

となると、また結果的に転職先でも「やりたいことがわからない」と仕事を辞めていたかもしれないので、わたしはこの暴力的なアドバイスに感謝しています

そのため、転職を考えたらまずはキャリアカウンセリングを受け、転職をするのがいいのか、転職する場合は業界はどこがいいのか、それとも現状のままの方がいいのか、ということを客観的に分析することができると思います。

転職支援サービスDODA(デューダ)は、日本最大級の求人数を掲載する、大手・優良企業を中心に常時豊富な求人情報を掲載している転職サイトです。

無料登録をすることで、みなさんにマッチした求人情報を探したり応募することができ、また、転職支援として、キャリアカウンセリングや応募書類のアドバイスを受けることができます。

わたしはこのキャリアカウンセリングが特におすすめで、なかなかキャリアカウンセリングを受ける機会はありませんが、DODAでは無料で受けることができ、また基本的にオンラインや電話で行うため、仕事終わりや隙間時間に簡単にカウンセリングを受けることができます。

転職に踏み切る第一歩として、まずはキャリアカウンセリングを受けてみて、改めて自分を見つめ直したときに、本当にやりたい職種か、転職の時期はいまなのか、といったことを考えるきっかけになると思います。

この記事がみなさんの参考になれば幸いです!

おしまいっ

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