こんにちは、poko blogです
現在歯列矯正治療を始めて1年と2ヶ月くらい経過したわたくしですが、先日月に一度の通院でとても恐ろしいことを言われました…
それが、次回の通院時に歯の動き具合によっては、歯茎にネジを埋める治療を行うと言われたのです…!!!
いやいや、怖すぎ!!!!
いやいや、歯茎にネジって…想像しただけで怖すぎませんか?そもそもどういうこと???
そんでもってその宣告から1ヶ月が経過した先日、そのネジを埋め込むとやらの治療を受けてきちゃいました…
結論、恐怖しかなかったです(´;ω;`)
そこで今回は、そんな恐怖のネジを埋め込む治療(アンカースクリュー)について、どんな治療なのか?痛みはあるのか?という点について、体験談をもとに徹底解説したいと思います…!
✏︎この記事で紹介していること✏︎
- 歯茎にネジを埋め込む!?アンカースクリューとは
- 矯正治療にアンカースクリューは必須?
- 【体験談】アンカースクリュー施術時の痛み、その後の経過報告
この記事は、現在矯正治療真っ只中の社会人女子であるわたくしpokoがご紹介します!
痛いもんは痛いし、怖いもんは怖いとズバズバ言います!
- 大人の歯列矯正治療について知りたい&興味のある方
- 現在矯正治療中の方
- わたしと同じようにアンカースクリュー治療を宣告された方…(南無!)
ぜひこの記事を参考にしてみてください(`・ω・´)
アンカースクリュー治療とは?
そもそもアンカースクリューとは、直径1〜2mm、長さが6〜10mmほどのチタン製の医療用ネジのことで、その見た目は本当にただのネジです
矯正治療の一環として、このアンカースクリューを歯茎に埋め込んでいく(骨に穴を空けて固定する)わけですが、「どうしてそんなことしなきゃいけないのか!」と疑問に思う方もいるはず(現にわたしがその一人)
そもそも、このアンカースクリューによる矯正治療を行うのは、抜歯をした隙間を埋めていく治療段階で多く行われます
じゃあ、必ずしもやらないといけないわけじゃないんだね!
絶対やるわけじゃありません!
アンカースクリューを用いた治療法
矯正治療では、きれいな歯並びにするために歯を動かしていくのですが、もともとの歯が大きくて歯がきれいに並ばなかったという場合や、顎が小さくて歯が並び切らなかったという場合は抜歯する事で歯を動かすスペースを確保します
抜歯については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください↓↓
そんな矯正治療での抜歯では、小臼歯と呼ばれる歯が抜かれ(下の図参照)、抜歯した箇所の前後の歯をワイヤーで連結して引っ張り合うことで、抜歯した箇所を塞いでいく形になります
この抜歯箇所を塞ぐ行程ですが、理想としては前歯をグッと奥にひっめる方向で隙間を塞ぎたいのですが、上記のやり方だと前歯を奥歯の方へ引っ張る力だけでなく、奥歯が前に出てくる力もかかってしまいます
そこで、奥歯が前に出ないように固定するのに使われるのがパラタルアーチ(下図)と呼ばれるワイヤーで、左右の奥歯どうしを橋渡しする形で上顎に沿うようにかけ、奥歯が前に出ないように補強することもあります
しかしパラタルアーチでは、あくまで奥歯が前に出ないように固定はするものの、奥歯→前歯方向に加わる歯への負荷を完全になくすことができるわけではありません
そこで出てくるのがアンカースクリューで、アンカースクリューはいわばワイヤーを繋げる支点として奥歯の代わりの役割を果たす、歯ではない第三の支点なのです!
つまりどういうことかというと、前歯と奥歯の歯同士を結ぶから、どうしても奥歯が前に出てくるという理想的でないことが起こるのであって、結ぶ点を前歯と歯ではない別の点(=歯茎に刺したアンカースクリュー)を結べば、奥歯が前に出て来てしまうというリスクを避けられるじゃん!ということです(*´-`)
歯同士を結ぶんじゃなくて、新たに引っ張る支点を作っちゃえ!→歯茎にクギを刺す、という結論に至ったみたいですね…
とはいえ、歯列矯正治療をするうえで、歯をどうにかするならまだしも、歯茎にまで穴を開けられるとはおもってもいませんでした…泣
ちなみに、歯茎に刺す=歯茎の骨に穴をあけることになるのですが、この穴はアンカースクリューを外した後しばらくすれば元に戻るとのことなのでご安心を!(わたし自身、骨が元に戻るってどういうこと???とは思いますが、深くは触れません笑)
なんか…もっと他の方法はなかったのか…
頭がいいのか悪いのか…ですね笑
【体験談】アンカースクリューの施術方法
ち、ちなみに、どうやってそのアンカースクリューとやらをいれるの…?
わたしのこわーい体験談をご紹介しましょう!
ここからはわたしが実際にアンカースクリュー装着の施術を受けた体験談からのお話になるのですが、アンカースクリューを歯茎に埋め込むのはもっぱら電動ドライバーのようなものでごりごり入れていきます
ひ、ひええ〜!!
怖すぎ!!!
治療中目元を覆われていたこともあって、正確には見えてはないのですが(そもそも見たいとも思わなかったけど!!)、アンカースクリューを歯茎の適当な場所に置き(抜歯箇所から奥側にずれた位置)、電動ドライバーのようなものでギュイーンと入れたあと、最後に普通のドライバーで手締めをして固定する、というような感覚でした
正直いうと、今までしてきたどんなことよりトラウマです…笑
ちなみに、多くの方が心配に感じると思う痛みについてですが、驚くほど、引くほど、まっっっったく痛くありませんでした!!
ウソやん!!って思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、わたしは歯科関係者でもなんでもないので、うそをつくメリットはなく、一般人のただただ正直な意見です笑
というのも、さすがにいきなり歯茎にアンカースクリューを入れたら怖いですが、まず歯茎に部分的な麻酔を打ちます
この麻酔がほんっとうに一部にしか打っていないからか、ものの30秒もすれば感覚が無くなるので、痛みはおろか、触られている感覚もなくなります
とはいえ注意が必要なのが、この麻酔、歯茎に注射して打ち込むのですが、これがまあ、ものすごく痛い!というよりアンカースクリューの治療の中で麻酔注射が一番痛い!!!むしろ麻酔さえ乗り越えられればあとは痛いことはない!!!
そんでもってこの麻酔注射、針を刺している時間が結構長いので注意が必要⚠︎
わたしの場合のお話をすると、
- まず右側の歯茎にチクッ(30秒くらい)
- 次に左側の歯茎にチクッ(30秒くらい)
- 再び右側に戻ったと思いきや、「これ感覚わかるー?」と聞かれ(おそらく歯茎を何かで突かれてる)その時点で何されてるか全くわからない
- 左側も同様
てな感じでした
麻酔の注射を射している時間は長いのですが、麻酔が効くのが驚くほど早く、この麻酔のくだりがせいぜい2分くらいで、「それじゃネジネジ(アンカースクリューのこと)入れてくよ〜」という先生の合図で早々に治療が始まりました…
結構大掛かりそうな施術をするのに、そんなちょっとの麻酔でいいんだね…
そしてまたまた驚くことに、アンカースクリューを埋め込むのも、片側につき5分くらいという驚きの早さ!!
わたし「あっ、え、あ…??」(終了)
と、気づいたときには痛みもなく終わっているのがこの治療の怖いところです…
あまりの早さに呆気に取られて、「ただのDIYじゃん…」と思っていました笑
がしかし痛みはないものの、やっぱり自分の口の中で何が起こっているのかは目を開けなくても想像できてしまうので(歯茎にクギを当てられて電動ドライバーでギュイーンされてる様子)、恐怖からか口の開けすぎからか、口がガタガタ震えているのがわかりました笑
終わったあと口の中を濯ぐためにうがいをしたのですが、血は一切でておらず、「え?なんで???」となったのを覚えています
先生曰く、出血はしない施術だということです(*´-`)
そして最後に口のレントゲンを取り、無事全ての治療がおわりました…
何はともあれ、無事に終わったので何よりです(´⊙ω⊙`)
ちなみに歯医者の先生曰く、「施術後しばらくして麻酔が切れたらネジを入れた部分がシクシクと痛み出すかもしれないけど、一週間もすれば良くなるから大丈夫!それでも痛かったら何か異常だからその時は見せにきてね」と言われました
そしてわたしは麻酔が切れてしばらくは、なんだかアンカースクリューを入れた場所がツーンと痛い感じ(頬骨を指でぐーっと押しているときの痛みに似ていると個人的に思います!)はあったものの、施術から6時間ほど経過した時点ではその痛みさえもなくなっていました
施術の翌日以降も痛みはなく、食べる時や歯磨き時など恐る恐るしていたものの、もはやどこに入っているかすら分からないくらいになっていきました笑
ここでアンカースクリューの施術の内容&その後の経過についてまとめます!
アンカースクリューってちゃんとした治療法…?
治療の内容はわかったけど、それでも歯茎にネジを埋め込むのはなんだかな…
ちゃんとした治療法なの?
たしかに、アンカースクリューの治療法では、いわば体内にネジという異物を入れる治療のため、抵抗を感じる方も少なくないはず
しかしアンカースクリューはチタン製のため、金属アレルギーの方も安心して使うことのできる素材になっています
チタンは生体適合性に優れた素材で、骨折時の接合部分や、歯のインプラントの歯根に使用されている金属と聞けばちょっと安心できるのではないでしょうか
そして、歯科矯正用アンカースクリューとして、2012年に※薬事承認もされているれっきとした治療法です
※薬事承認:医薬品や医療機器などは、薬機法に則って厚生労働大臣の承認を得たものでなければ使用することができない決まりがあり、薬事承認されている=国に認められているということになります
製薬企業勤めの職業柄、ついつい調べてしまいました笑
つまり、国も認める治療法のため安心して治療を受けて大丈夫です!
アンカースクリューのデメリット
じゃあ、アンカースクリューを入れることで何かデメリットってある?
アンカースクリューを用いることで、歯並びをより短期間で効率よく動かすとができるようになります
その一方で、しっかりとアンカースクリューが定着する割合が8割ほどと言われており、手術の成功確率が少し低めなことがデメリットといえます
つまり約2割の確率でアンカースクリューがしっかりと固定されずにポロッと取れてしまうのです!
考えただけでこわいですよね…(*_*)
ちなみにわたしは特に問題なく定着し、多少舌で触ったり物が当たっても全く問題なく過ごしています
これは歯の状態など、人それぞれで定着率が変わってしまうそうですが、しっかりと定着しなかった場合は、また別の箇所に装着し直しになるそうです…
とはいえ大抵の場合はうまく定着できていますし、仮に装着し直しになるといっても、骨に開いた穴は数ヶ月もすれば完全に塞がるため問題はないといえます
アンカースクリューにかかるお金
アンカースクリューの治療ってどれくらいのお金がかかるの?
アンカースクリューの治療費は、歯医者さんによってさまざまで、1本いくらとは一概には言えません(ネットで見る限り、1本あたり5000円〜という歯医者さんが多そうです)
ここでわたし自身のお話をすると、わたしの通う歯医者さんでは矯正治療が始まってから1ヶ月に一度ほど通院を続けているのですが、その通院での治療内容に限らず(ワイヤーの交換や器具の付け替えなど)1回5000円で行っており、今回のアンカースクリューも一度の通院時に2本取り付けましたがお金は5000円のままでした
必ずし行う治療でもないので、一度歯医者さんに聞いてみたほうがいいかもしれません
余談になりますが、抜歯をした際は通院費用(5000円)にプラスで1本につき5000円で抜歯だったので、どこにどのようなお金がかかるかは本当に歯医者さんによりけりだと思います
アンカースクリューまとめ
さいごにアンカースクリューの治療法についてまとめます!
アンカースクリュー まとめ
- 歯を早く動かすことができるため、治療期間の短縮につながる
- アンカースクリューを装着する施術は全く痛みがなく、装着後しばらくは違和感はあるものの、1週間ほどでなくなる
- チタン製のため体に害はなく、2012年に薬事承認されている
- アンカースクリューがしっかり定着する割合は8割ほどで、脱落する可能性がある
- 施術料は歯医者によりけりで、相場としてはアンカースクリュー1本あたり5000円〜ほど(わたしの場合2本で5000円でした)
実際に施術を終えた一番の感想としては、“歯茎にネジを埋め込む”という衝撃の治療法にかなりびびっていましたが、いざ治療を受けてしまえば、施術自体は一瞬だし、その後アンカースクリューを入れた場所に特に違和感が出るわけでもなく、普通に過ごせているので「なんであんなに怯えてたんだろ」という具合です笑
それくらいなんてことない治療でした!
施術を終えた今なら、これでワイヤーを取り付けている治療期間が少しでも短くなるなら、こんな一瞬の恐怖なんてことない!と思えます…(*´-`)
とはいえ、治療が終われば今度はこのネジを抜くということも待っているので、それはそれでこわいですが、その時のことはまだ考えないでおきます笑
この記事が少しでも参考になれば幸いです!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
おしまいっ
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