こんにちは、pokoblogです
この記事をお読みのみなさんは、おそらく危険物取扱者資格、その中でもとりわけ甲種資格の受験を考えてるいる方が多いのではないでしょうか
危険物取扱者資格とは、その名の通り、消防法で定められている危険物を取り扱うための資格であり、甲種、乙種、丙種の3つの種類があり、その中でも甲種資格は全ての危険物を取り扱うことのできる資格です
甲種危険物取扱者資格を持っていれば、
- 全ての危険物を取り扱える
- 危険物を取り扱う製造所等で、危険物保安監督者になれる
- (企業によっては)資格手当てを受けられる
などなど…特に危険物を使用する製造業などの企業にお勤めの社会人にとって、キャリアアップに大きくつながる資格です
そしてこの危険物取扱者資格は、何を隠そう国家資格!!
キャリアアップも目指せて、国家資格も取得できるスグレモノな資格です
Googleの検索で、『危険物 甲種』と入力すると、上位サジェストに『危険物 甲種 すごい』と出てくるくらいには、すごい資格です(語彙力)
そんな甲種危険物取扱者資格ですが、気になるのはやはりその難易度だと思います
甲種危険物取扱者資格試験の年間受験者数は毎年およそ2万人にも上り、合格率は約40%と、決して高くはない数値なのです…
この試験を主催している一般財団法人 消防試験研究センターによると、直近の令和元年度の甲種資格受験者数は19,540人で、合格率は39.5%でした
そして、甲種資格を取得したい!と思っている方の大半は、転職やキャリアアップのために使用する社会人の方なのではないでしょうか?
一方で、社会人になって資格取得のための勉強時間を確保するのは至難の業…ましてや難易度が高く、合格率も40%と高くない資格…
そんな忙しい社会人の方でも大丈夫!この記事では、割と忙しめの社会人の筆者が1ヶ月の勉強で甲種危険物取扱者資格を取得した実績をもとに、
- 試験の難易度
- 社会人で1ヶ月の勉強で資格を取得するための方法
を徹底解説します!(`・ω・´)
甲種受験を考えている方はもちろん!まずは乙種を考えている方もぜひ参考にしてみてください♪
甲種試験の難易度は?
さきほどもご紹介したように、甲種資格の合格率は約40%であり、年間平均2万人の受験者のうち、合格するのは約8000人という具合です
ちなみに乙種の合格率は平均60〜70%であり(4類のみ平均30%とかなり低いですが、この要因として受験者数が圧倒的に多いことが考えられます)、この結果からも甲種の合格率のシビアさが伺えます
ましてや、甲種資格を受験するには受験資格が必要であり、
- 大学等で化学に関する学科を卒業しているか
- 大学等で化学に関する授業項目単位を取得しているか
- 乙種資格を有しているか
- 修士・博士の学位があるかetc…
というふうに、化学系の知識のある層が受験しているにもかかわらず、決して高くない合格率なのです
この理由として、以下の2点が考えられると思います
甲種資格の難易度が高いワケ
- 暗記分野の知識が広い&深いため、暗記しきれない
- 物理学・化学の問題が結構難解
とにかく危険物に関するものや、消防法の法令に関するものなど、新しい知識を山ほど暗記する必要があり、物理・化学も基本を抑えないと解けないものは平気で出てきます…!
そもそも甲種危険物取扱者試験とは、
- 危険物に関する法令(15問)
- 物理学および化学(10問)
- 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(20問)
の3つの試験科目から成り、それぞれの分野での正答率が60%以上の時に合格とみなされます
そのため、得意分野があったとして、そこで高得点を稼いでも、1つでも苦手分野があって60%以上取れなければ不合格になってしまうわけです
暗記は得意でも物理・化学は苦手だとダメだし、その逆でもダメなわけだね…
甲種資格の試験範囲はとにかく広い&深い!!
わたし自身、理系大学の出身なので、物理学および化学の分野は最悪ささっと公式を思い出せば大丈夫!まずはとにかく暗記!と思って、危険物に関する法令から始めた勉強でしたか、『社会人の1ヶ月の勉強量で、この暗記量は絶対無理!!!!』と、序盤から諦めそうになってました笑
そして物理・化学も、なんだかんだ普通に難しい!!
そこまで専門的な問題ではないものの、基礎基本をわかっていないと解けないような問題が多く、想定以上に勉強時間を取られました…
やっぱり物理・化学の勉強も必要かな…
理系だからといって、舐めてかかっては危険です…!
社会人×ものすごい暗記量
という、明らかに危ない組み合わせの資格試験なわけですが、少ない勉強時間でもちゃんと合格する方法はあります!!
ここからは、わたしが社会人として1ヶ月の勉強時間で甲種資格に合格した勉強法をご紹介します!!
合格できる!社会人の1ヶ月勉強法
試験までの1ヶ月間で合格圏内まで持っていくとなると、まずかなり大変だということを覚悟しておいてください…!
でも決して試験内容が難しいためではなく、暗記量が膨大だからです
つまり逆に言えば、要点を押さえて暗記さえできれば試験は突破できるのです!
特に、
- 危険物に関する法令
- 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法
の2つの試験科目は、範囲が広く、覚えるべき量も膨大なため、多くの方が挫折を味わう分野だと思います
甲種資格合格のためには、この2つの分野をいかに覚え、突破するかが重要となってきます
まず最初に、この2つの分野の勉強方法を解説していきます!
暗記分野に共通する勉強法
暗記分野に共通する勉強法として、以下の1〜3の手順に沿って勉強することをおすすめします!
暗記分野の勉強法
- 隙間時間に参考書を繰り返し読みこんで記憶の定着
- 例題を解いてみる
- 過去問など問題集を解きまくり、参考書にない知識を蓄える
暗記分野に共通する最初の勉強法として、とにかく参考書を繰り返し読んで覚えることから始めます
その覚え方は人それぞれで、
- 参考書を書き写す
- 声に出して音読する
- 語呂合わせで覚える
などなど、自分に合った方法で覚えることは大切ですが、全てにおいて共通することは、正確に覚えるためにも参考書(または自分で書き写したノートなど)を開くようにすることです
この参考書を読み込むという動作は、がっつり机に向かって勉強しているときじゃなくても簡単できることだと思います
社会人の勉強法は、とにかく隙間時間を有効活用することこそ正義!!
たとえ勉強のために机に向かえない時でも、通勤中の電車の中や、昼休み中の自分のデスクの上、夜寝る前のスマホを触る時間を勉強時間に充てるなどすれば、たとえそれが短時間の隙間時間であっても、参考書を見るのと見ないのとでは記憶の定着は大きく変わってきます
人間の記憶はすぐに薄れていってしまうものなので、とにかく毎日参考書を見るようにする!
たとえ5分ほどしか時間が取れない日でも、毎日継続して読み込むことで記憶を定着させられるのです!
そして次のステップとして、具体的な例題を解いてみるのです
たとえ参考書の文章を丸暗記しても、それを実際の問題の出し方に沿って解答できなければ元も子もありません
実際に、試験問題では簡単なことでもやたら回りくどい言い回しで出題されることが多いです
参考書の内容が丸暗記できているのであれば、しっかり問題文を読み解きさえできれば解答できると思いますが、出題のされ方・傾向を掴むためにも例題は解いておく必要があります
例題を解いてみて、まだ暗記が不十分だと思う分野があれば再度覚え直すために1のステップに戻り、『例題は一通り解くことができる!』となればいよいよ最後のステップです!
最後のステップは、とにかく過去問などの問題集を解きまくることです!
この段階では、自分が暗記できている量を確かめるための力試しの意味合いもありますが、そのほかに参考書にはない知識を取り入れるという新たな暗記が待ち構えています…!
というのも、過去問などを解いていると、『こんな問題参考書に載ってたっけ?』というのがたまに出てきます
実は参考書の隅っこに載ってた!というパターンもあるのですが、参考書によってはそもそも載っていない、などということもあるので、知識の漏れ・抜けを最小限にするためにも問題集はたくさん解くのに越したことはありません
とはいえ、社会人だとなかなか勉強時間を割くことが難しいというのも事実。
問題集を解くとなると、ある程度の時間と、できれば机に向かってペンを握って行う方がいいのですが、そんな時間を取れないという方も少なくないはず。
じゃあどうすればいいの?
そういった方におすすめの方法が、解説が充実している問題集を買って、問題を解く、というよりも、解説を読みながら暗記するという方法です
解説の充実している問題集は、1つの例題について、その解説だけでなく、派生して他の知識を得ることができます
個人的には実際に解いたほうが、自分が解けるもの、解けないものがはっきりわかるので、より効率の良い勉強ができると思いますが、その勉強法も人それぞれ。
自分の勉強スタイル、ライフスタイルに合わせた勉強法を確立してみてください♪
わたしも、机に向かうのは億劫…という日は、寝転んで問題集とその解答集をにらめっこしていました!
とにかく共通していえることは、本番に即した形で自分の力試しのためにも、新しい知識を身につけるためにも、参考書とセットで問題集をもっておくことをおすすめします!
※おすすめの参考書、問題集についてはこちらの記事をご覧ください!
そして、実際の試験までの勉強の流れとして、この問題集にとりかかるのは試験まで残り一週間くらいの段階がベストです
つまりどういうことかというと、最後の一週間は、
- 本番に即した形で問題を解いてみる段階(時間配分など)
- 参考書の基本的なことはほとんど暗記され、新しい知識を得る段階
ということです!
言い換えれば、最後の一週間までに、参考書に載っている基本的な知識はある程度頭に入った状態になる必要があるということです!
1ヶ月の勉強だったら、3週間くらいでほぼ暗記できている状態に持ってかなきゃってことだね
そういうことです!
なんだか絶望…と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、無理な話ではありません!
実際わたし自身成し遂げられてますし、わたしの他にも1ヶ月の勉強で合格した友人は少なからずいます!
少ない勉強時間でも成し遂げるためにも、
- 隙間時間ができたら参考書を開く癖をつける
- 1日5分ぼーっと眺めるだけだけでもいいので、毎日参考書を開く
ということを念頭において、細かく、けれど着実に暗記しましょう!
物理学・化学の勉強法
甲種資格の受験資格があるということは、ほとんどは理系の方だということであり、必然的に物理学・化学が得意な人も多いかも知れません
一方でわたしのように化学系の大学出身でも、理系科目は実は苦手…なんて方もいらっしゃるはず…!
そこで、
- 物理学・化学が得意な方向け
- 物理学・化学が苦手な方向け
のパターン別に、勉強法を解説していきたいと思います
物理学・化学が得意な方向けの勉強法
物理学・化学が得意なのであれば、少ない勉強時間のうち、得意な科目に時間を削りすぎるのは勿体無いので、ある程度の勉強時間にしつつ、出題範囲や傾向などはしっかり抑えるようにしましょう
何度も言うようですが、合格基準は試験科目3つのそれぞれの得点が6割以上です!(合計点ではない!)
具体的な勉強法としては、以下のような感じです
物理・化学が得意な人向け
勉強法
- まず参考書をさっと読んで出題範囲を掴む(この際に、忘れている公式や単語などは思い出しておく)
- 自分が苦手な分野があれば深く読み込む
- 問題集を解く
ほか2つの分野とは違い、暗記というよりも(暗記要素もありますが)、計算問題など“応用して考える”要素が多い分野なため、参考書を読み込むというよりも実際に手を動かしたほうが身につきます
実際の試験を想定した解き方の練習ついでに、問題集を解くといった勉強で十分かもしれません
とはいえ、たまーに応用を重ねた実際の生活での物理学・化学の実例問題も出題されたりするので、油断は禁物です⚠︎
物理学・化学が苦手な方は向けの勉強法
理系出身だからって、物理学・化学が得意とは限らない!!
…と思うのはわたしだけですか?
わたしは特に計算問題(とりわけmolが出てくるやつ…)が苦手で、というより公式はあんまり覚えてないし、一般的な有機化合物の化学式も覚えてない、いわば結構ピンチな状態でした…
そんなわたしでも物理学・化学分野を突破した勉強法は以下のとおりです!
物理・化学が苦手な人向け
勉強法
- 参考書を読み込む(わかっている分野は軽めに、苦手な分野は読み込み、全体的に目を通す)
- 参考書の例題・問題集をひたすら解く(時間がない場合は苦手な問題だけでも可)
- (ある程度問題集を解いた上で)最悪“捨て”問題をつくる
まずは参考書を読み込んで、失われた記憶を呼び覚まします
正直、この試験の出題範囲は高校1年生くらいで習う物理基礎・化学基礎レベルの問題で、代表的な物理変化・化学変化がでてきたりするものの、物理特有の難解な計算問題などは出てこないのでご安心を!(とはいえ、結構な数の基本的な公式の暗記は必要ですが…)
範囲はそこまで広くはないものの、基礎基本は知ってて当然、その応用!というふうな問題が出てくるのが厄介なところで、つまりどういうことかというと、参考書の丸暗記だけでは解けない問題が多いということです
たとえば、イオン化傾向の並び順だけを覚えても意味がなく、そこから読み取れる応用力が必要になってきます
そのため、この分野が苦手な方は参考書を読んである程度記憶を呼び覚ましたら、その後はひたすら問題集を解いて実際の問題に慣れていくのが一番です
他の分野の暗記もしなきゃダメだし、そんなに時間に余裕がないよ!
そんなに時間がない!という方は、問題集を解く中で、解けそうな問題は飛ばして自分が苦手な分野だけ解くのも一つの方法です
限られた時間の中で、効率よく勉強するのです…
それでもやっぱり間に合わない!!!という方は、『これが出たら諦めよう』という“捨て”問題をつくるのです…
わたしの場合、molが出てくる計算問題や、pHを求める問題が苦手だったため、『最悪解けなかったら諦めよう』という感覚で勉強していました笑
克服するには1ヶ月は短いため、時間の無駄だなと思いました笑
なにせ甲種危険物試験は5択のマークシート方式…!
勘でも当たる時は当たります(*´-`)
また、問題集を解いていく中で、計算問題は多くても2問ほどしか出ないという統計が得られたため(わたし調べ)、10問中2問仮に捨てて間違えても、それでも8割は取れます!(残り全部解ける前提笑)
1ヶ月の勉強で、満点の勉強をするのはかなり厳しいため、
- 出題傾向の分析
- 10問中、4問間違えても合格範囲
ということを意識して勉強することが、甲種資格突破のコツです…!
甲種資格は社会人でもとりやすい資格
甲種資格の勉強は、もっぱら暗記物が多いため、覚えるのに時間がかかるイメージですが、がっつり机に向かってする必要のある勉強ではないため、仕事や家事の合間などの隙間時間にぴったりの勉強であり、社会人に向いているといえます
わたし自身、なんとなく資格が取りたい!と思い、会社で資格補助も出ることだし…と軽い気持ちで試験願書を出し、試験1ヶ月前になってやっといそいそと勉強を始めて見事合格できたわけですが、たしかに勉強する1ヶ月間はすごく辛かった!挫けそうだった!!
だけど、勉強するということがすごく久しぶりで、ましてや学生の時のように、並行してたくさんの科目を勉強するわけではなく、1本集中で勉強できたのですごく楽しかったです
1ヶ月という短すぎる勉強期間でしたが、逆に1ヶ月じゃなかったらここまで集中して勉強していなかったなと思います笑
きっと、『半年先に受験しよう!』と思って勉強を始めても、結局1ヶ月前にあわてて勉強を始めていたと思います笑
また勉強の成果が、資格免状として目に見える形で残るのがすごく嬉しくて(しかも国家資格…!)、めちゃくちゃ達成感があります!
何か資格取得を考えている方は、ぜひ危険物取扱者資格を視野に入れてみてはいかがでしょうか♪
ここまでお読みいただきありがとうございました!
おしまいっ
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