【危険物取扱者】甲種と乙種の試験内容の違い・難易度の差は?

仕事&資格取得

理系学生や化学系企業に勤める社会人の多くが目指す資格である危険物取扱者

危険物取扱者資格の受験を検討している中には、

  • 就職・転職活動に有利だから
  • 自分のスキルアップのため
  • 昇進・昇給、資格保有手当が目的
  • 学校・職場で強制的に受験させられる

などなど…理由はともあれ、さまざまな方が受験を検討している国家資格であることは間違いありません

そんな危険物取扱者資格ですが、おそらく多くの方は乙種(とりわけ乙4)、甲種を目指すと思います

仕事のスキルアップのために資格取得を検討しているけど、乙種か甲種かで迷うな…

初めて受験するから、まずは乙種からとるべきなのかな?

どうせ取るなら甲種を受験する!という方も、まずは乙種をとって、それから甲種を検討する方も、はたまた業務上乙種で事足りるから乙種だけ!という方も…考え方は人それぞれだとは思いますが、皆さん共通して意識していることは受験難易度についてだと思います

そこで今回は、とりわけ難易度の高い乙種と甲種の試験内容とそれぞれの違い・難易度について1ヶ月の受験勉強で甲種試験に一発合格した筆者の経験から徹底解説したいと思います!(`・ω・´)

✏︎この記事で紹介していること✏︎

  • 甲種・乙種の試験内容について
  • 甲種・乙種の試験難易度の差は?
poko
poko

2021年度試験で甲種資格を取得した経験から解説します!

乙種と甲種の試験内容

物理のテスト用紙

まず最初に危険物取扱者資格の乙種、甲種それぞれの試験内容についてご紹介します

乙種の試験内容

乙種の試験は以下の3つの試験科目から成り、それぞれの分野で60%以上の正答率のとき合格とされます

乙種 試験科目問題数
危険物に関する法令15
基礎的な物理学及び基礎的な化学10
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法10
乙種資格の試験科目

ちなみに補足として、乙種は危険物の特性ごと、つまり全部で6種類(乙種1類〜乙種6類)あるわけですが、これらをもし複数受験する場合は、重複項目である『危険物に関する法令』と『基礎的な物理学及び基礎的な化学』は免除することができます

つまりどういうことかというと、乙種資格をどれか1種類でも持っていれば、次に乙種の別の類を受験する際は上記の2科目は免除され、『危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法』のみの受験でいいのです!

この場合、試験内容は、

試験項目『危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法』
問題数10問
試験時間35分
乙種の一部免除時の試験内容

となります

めちゃくちゃあっさりしてるね!笑

これは乙種の試験に特有のもので、甲種には一部免除制度はありません⚠︎

一部免除を受けるには、願書と一緒に所有している乙種免状のコピーを添付する必要があります

甲種の試験内容

甲種の試験も乙種同様に、以下の3つの試験科目から成り、それぞれの分野で60%以上の正答率のとき合格とされます

甲種 試験科目問題数
危険物に関する法令15
物理学及び化学10
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法20
甲種資格の試験科目

※以下、『法令』:危険物に関する法令、『物化』:物理学及び化学、『性消』:危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法、をさします

先ほどもご紹介しましたが、乙種には試験項目の一部免除制度がありますが甲種にはありませんので注意が必要です!

甲種の受験資格

ここで補足ですが、乙種・丙種は誰でも受験可能なのに対し、甲種には受験資格が必要です

甲種の受験資格は以下のようなものがあります

甲種受験資格

  1. 大学等において化学に関する学科等を修めて卒業した者
  2. 大学等において化学に関する授業科目を15単位以上修得した者
  3. 乙種危険物取扱者免状を有する者
  4. 修士・博士の学位を有する者

基本的には大学等で化学系の学科を卒業していたり、特定の単位を取得している必要があります

具体的な学科名や、授業科目については、一般財団法人 消防試験研究センターのホームページに詳しく記載されていますのででご確認ください

乙種は誰でも受験可能なのに対し、甲種は受験資格があるというのも、試験内容の大きな差の1つと言えます

乙種と甲種の試験内容の差

あれ?乙種と甲種って試験内容がほとんど同じ…?

乙種と甲種の試験内容を比較してみるとわかりやすいですが、両者の試験内容・合格基準はほぼ同じで、違うところをあげるとすれば、

  • 試験科目のうち、甲種は『物理学及び化学』なのに対し、乙種は『基礎的な物理学および基礎的な化学』
  • 『危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法』の問題数
  • 『危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法』の出題範囲

くらいです

乙種と甲種の試験内容の違いについて、わかりやすく表にまとめたものが以下の表で、違う点のみ赤色で示しています

乙種甲種
試験科目名基礎的な物理学及び基礎的な化学物理学及び化学
『性消』問題数1020
『性消』出題範囲受験選択した類のみ
(1〜6類のうち1種類)
1〜6類全て
乙種と甲種の試験内容の違い

また、両者とも解答方法は5択の中から選択するマークシート方式である点も同じため(丙種の場合は4択)、試験方式がガラッと違う!なんてことはありません

じゃあもしかして乙種も甲種もそんなに変わらない!?

poko
poko

そんなことはなーいっ!!

乙種も甲種もそんなにレベルが変わらないのではないか?と思った方は要注意!!

続いて、乙種と甲種の難易度の差について詳しく解説していきます

乙種と甲種の試験難易度の差は?

左右に傾く天秤

乙種と甲種の試験内容の違いについて、強いて言うなら両者とも試験科目は同じですが、

乙種:『物化』が比較的簡単(中学校レベル)で、『性消』の分野は該当する類のものだけでよい

甲種:『物化』が比較的難しく(高校1年生レベル)、『性消』は全ての類の危険物について出題されるため問題数も多い

といった違いがあります

つまり乙種と甲種の相違点

  • 『物化』のレベル
  • 『性消』の暗記範囲

というわけです…が、一言で収まるくらいの難易度の差ではないのです(@_@)

乙種と甲種の『物化』難易度の差

子供が危険な化学実験をしている様子

まず最初に乙種と甲種それぞれの『物化』の難易度について解説したいと思います

その前に、これから先の説明の前提として、

知識問題:単語の意味や説明文穴埋めや正誤を答える問題

例)

  • 物質の状態変化について、次のうち誤っているものはどれか?
  • この中で単体はどれか?
  • 燃焼について記載した次の文章のうち、誤っている箇所はどれか?

計算問題:公式や化学反応式を用いて計算する問題

例)

  • 燃焼の化学反応式から生成熱を求める
  • 物質量(mol)を用いた計算
  • 気体の状態方程式を用いた計算

というものを表しています

乙種の『物化』

乙種の『物化』はその名の通り、“基礎的な”問題が多いです

具体的な問題範囲はというと、

  • 物質の状態変化
    →密度・比重の計算問題、気体の状態方程式、熱量など
  • 静電気
  • 物質について
    →原子の構造、原子量・分子量など
  • 簡単な化学反応式
  • 酸と塩基
  • 燃焼・消火について

(危険物取扱者らしく、燃焼するための条件や、消化剤の種類といった燃焼・消火についても出題され、これらは中学校理科(高校化学でも)ではそんなに詳しく扱う分野ではないので、乙種・甲種ともにある程度勉強の必要な分野と言えます)

などで、この出題範囲としては甲種とあまり変わらないものの、より単語の意味を問う簡単な知識問題が多く、化学反応式等の計算問題も甲種に比べ複雑でないものが出題されるというような印象です

具体的な問題例が知りたいという方は、一般財団法人 消防試験研究センターのサイトに過去に出題された問題の例が載っているので、どんなレベルなのかを知るためにも、もちろん実際に解いて勉強するためにも、一度は見ておくことをおすすめします(過去問例はコチラ!)

poko
poko

上記のリンクから飛んでいただき、乙種の例題であれば『乙種第4類試験』もしくは『乙種第1,2,3,5,6試験』のタブをクリックし、問16からが物化の試験になります

どちらのタブをクリックしても、物化の問題は共通です!

レベルで言えば中学校理科レベルの問題のため、ここまでの知識がしっかりしている方であれば、簡単な復習で単語や計算方法を思い出すことができれば突破は難しくないと言えます

また出題のされ方も、知識問題はかなりストレートに問われ(例:燃焼点について正しい記述を選べ など)、計算問題も計算に複雑な条件等なくただ公式にあてはめるだけのものが多いです

そして、これは甲種についても同様なのですが、過去問を解いたり実際に試験をした体感で言えば、知識問題:6〜8割、計算問題:2〜4割のイメージです

poko
poko

わたしはあまり計算問題に自信がなくてめちゃくちゃ勉強したのですが、実際わたしが受験した時は計算問題は2問しか出ませんでした

ここで思い出してほしいのが、『物化』は問題数10問であり、そのうち6割の得点率、つまり6問は絶対に正解しなければならないのです!

そのため、計算問題が苦手だから知識問題だけで攻めよう!と思っても、計算問題が仮に4問出て、かつ知識問題に1問でも複雑な問題が出ればそれで終了です

逆に、計算特化型で公式はしっかり覚えたものの、単語の意味は浅い知識しかなければ得点できないかもしれません

何が言いたいかというと、乙種の物価はいくら複雑な問題が出ないからといって、苦手分野を放置して得意な分野だけで得点を狙うのではなく、全ての分野をまんべんなく勉強するのがコツです

というのも、先程ご紹介した消防試験研究センターのサイトで甲種試験のタブをクリックしていただき、甲種の物化をみていただけたらわかるかもしれませんが、知識問題にせよ計算問題にせよ、問題文が長い!!(=より複雑な条件や言い回しが使われている)

それに比べて乙種の問題はストレートなので、とにかく単語の意味や公式をしっかり頭に入れてさえいれば、本番の問題で躓くことはあまりないと思います

しっかり勉強しておいて、いざ本番で簡単な問題が出たらラッキーだし、勉強するに越したことはないよね

乙種の物化のまとめです!

乙種『物化』まとめ

  • 出題範囲は甲種とさほど変わらない
  • 出題難易度は中学校理科レベルで、複雑な条件等がなくストレートな問題が多め
  • (筆者の体感)知識問題:6〜8割、計算問題:2〜4割
  • 苦手分野を放置して、得意分野だけで勝負するのではなく、全分野満遍なく勉強する!

甲種の物化

甲種の物化の出題範囲は乙種とさほど変わらないのですが、たとえ同じ分野の問題であってもその複雑さがぜんぜん違います

(出題例については一つ前の乙種の物化の項目をご覧ください)

甲種の問題は、一問一問に複雑な条件がついていて、単純に問題文が長い!

レベルでいうと、高校1年生で習う物理基礎、化学基礎レベルです

たとえば、物質の溶解に関する問題であれば、

乙種:●gの水に▲gの塩化ナトリウムを溶かしたとき、溶液の濃度は次のうちどれか?

甲種:●mLの水溶液に塩化ナトリウムが▲g溶けている。この水溶液のモル濃度は次のうちどれか?ただし塩化ナトリウム1molの物質量は■gである。

という感じのレベル差があります(あくまで筆者の経験による例題です!)

どっちも同じような問題だね

どちらも同じように見えますが、乙種の問題は濃度(質量パーセント濃度)を聞いているのに対し、甲種ではモル濃度を聞いていたり、乙種では溶媒の質量が記載されているのに対し、甲種では水溶液全体としての質量が記載されている…など、よく見ると細かい違いがあります

ちなみにこの例題を元にすると、乙種は単純に▲/●+▲×100という、問題文の数値をそのまま公式に当てはめるだけで導くことができる問題が出題されることが多いです

濃度を求める公式溶質の質量(g)/溶媒の質量(g)×100

これに対し甲種の方はというと、まず塩化ナトリウム▲gのmolを求め、それを●mLで割るという風に、問題文の数値をそのまま公式に当てはめるのではなく、順序立てて考えていく必要のある問題が出題されます

なるほどね…甲種の場合は公式を覚えてかつ、応用にしないといけないみたいな感じだね

poko
poko

まさにその通り!甲種物化では、応用力が試されます

この複雑な出題形式は計算問題では顕著に感じますが、知識問題にも同じようなことが言え、例えば『●●について正しい記述を選べ』という問題の選択肢が、乙種は割とストレートなのに対し、甲種は「なんだこの回りくどい言い回し???」となるものが結構あります(よーく読み返すと、「あれ、ここおかしいな?」と気づく感じです笑)

つまり、単に単語や公式を暗記するだけでは歯が立たない問題があるため、ある程度例題をこなして応用力を身につける必要があると言えます

とはいえ甲種受験をする方の多くは、大学等で化学系を専攻されている方、化学系の単位を複数持っている方なので、「高校1年生レベルの物化の問題なんて勉強しなくてもいけるわ!」なんて方も少なくないかもしれません

そういった方であれば、ある程度単語の意味や公式を思い出すだけでも十分かもしれません(だって物化以外にも山ほど勉強することがあるから!!!)

poko
poko

実際に甲種所有のわたしの友人に、物化は全く勉強せずに他2分野の暗記に集中して見事一発合格した猛者はいます笑

そして、ここまで「甲種は難しいぞ〜」ということを説いてきたわたしですが、実際全部が全部難しいとも限らないのも事実です

少し余談になるのですが、わたしが実際に受験したときの問題で、『●gの水に含まれるH原子の物質量を求めろ』というような、ザ・公式にあてはめるだけ!な問題が出題され(しかもそれが恐れていた計算問題のうち1枠!)、逆に「こんな簡単でいいのか?ひっかけか?)と困惑しました笑

簡単な問題が出ればラッキー♪程度に、とにかく演習をこなすことをおすすめします

甲種『物化』まとめ

  • 出題範囲は乙種とさほど変わらない
  • 出題難易度は高校1年生の物理・化学基礎レベルで、複雑な条件等がある問題が多め
  • (筆者の体感)知識問題:6〜8割、計算問題:2〜4割
  • 単語・公式を覚えるだけではなく、演習をこなして応用力を身につける
  • (受験資格の観点から)理系科目が得意!自信あり!という方は、ある程度の勉強に抑えてほかの分野の暗記に徹するのも手…

乙種と甲種の『性消』難易度の差

さまざまな試薬が並ぶ棚

続いては『性消』の難易度の差についてご紹介していきます

まず前提として、『性消』の分野はどのような問題が出るのかについて、『危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法』という試験科目名か羅解説すると、

危険物の性質:特性ごとに第1〜6類に分類される危険物の、それぞれの類に共通する性状、個々の危険物の特性について

例)ガソリンは第4類の第一石油類に属している。第4類(引火性液体)の特性として、属する危険物は全て液体で燃焼性があり、一般に液比重は1より小さい。ガソリンは用途により自動車用、工業用、航空機用に分けられている…など

火災予防:危険物ごとの特性を考慮し、火災が起こらないように注意すべき貯蔵・取り扱いの方法

例)ガソリンの蒸気は空気よりも重く、低所に滞留しやすいため、貯蔵の際は換気して蒸気を高所に排出するようにする…など

消火の方法:危険物の消火の方法には水のみならず、強化液、泡、二酸化炭素などさまざまな種類があり、危険物それぞれの特性を考慮した消火の方法

例)第4類の消火に効果的な消火の方法は、窒息消火または抑制消火(物価の範囲の知識です)であり、棒状、霧状の水または棒状の強化液による消火は不適当…など

乙種の性消

乙種の性消は、甲種との圧倒的な違いとして、自分の受験する類の危険物のみの勉強をすればいい分、単純に甲種の1/6の暗記量で済むということが挙げられます

そう言われると、甲種の暗記量ってすさまじいよね…

ただし注意点として、乙種の『性消』の問題数は10問あるため、覚える範囲は1つの類だけで良いとは言っても10問もあれば何が問われるかは未知数です

実際、乙種と甲種の過去問を見てみると、『性消』の分野の1問あたりの難易度はそれほど変わらないということが分かると思います

たとえば受験者数が最も多い乙4の試験では、第4類の危険物のうち最もメジャーともいえるガソリン、軽油、灯油等の出題傾向が高いと言われている一方で、甲種ではそんなメジャーどころと同格でクロロベンゼンやトルエンといったマイナーなところまで出題傾向があるので、そういった点を考慮すると、乙種の試験の方が山が張りやすい(メジャーな危険物の出題傾向が高い)とも言えるかもしれません

とはいえ、そもそも危険物数の少ない第2類、第6類などは、1つの危険物につき複数題出題されたり、類全体なに共通する性状についてより詳しく聞かれたりしうるため、広く深い知識を持っていて損はぜっっっったいにありません!

乙種の類別の難易度ランキングについてはこちらの記事で詳しく解説しています!

乙種『性消』まとめ

  • 単純に甲種の暗記量の1/6(各類を受験するため)
  • 出題難易度は甲種とさほど変わらない
  • 類の中でもメジャーどころが出題されやすい傾向があるため山が張りやすいが、広く知識をつけておくべき
  • 1つの類で10問出題(甲種は6類で20問)されるため、守備範囲を広めるに越したことはない!

甲種の性消

甲種は乙種の真逆で、全ての類の危険物について1つの試験で出題されるため、単純に暗記量は乙種の6倍です

出題の難易度としては、乙種とさほど変わらないものの、メジャーどころはもちろんマイナーな所まで(第4類の例で言えば、乙4ではガソリンがよく出題されるのに対し、甲種ではトルエンやクロロベンゼンなど)出題されるため、守備範囲を広く勉強するのがモットーです

ただでさえ乙種の6倍の範囲なのに、さらに深めの知識が必要とか…鬼畜の所業だね

また、6つの類で問題数は20問のため、「6つの類をカバーするんだから、1問1問の難易度はそこまで高くないでしょ〜」と思われがちですが、決してそんなことはありません!むしろ「そこ聞いてくる!?」という問題がチラチラあるんです!(´⊙ω⊙`)

これは甲種という資格柄なのか、危険物保安監督者(製造所等の危険物取扱作業の長のようなもの)を担う者として、幅広く・深い知識が要求されているからなのか…

とにかく、20問で6類分も受験するんだから、1問当たりの濃度は薄くなってるだろう!なんていう考え方は払拭して、どの類も隅々まで勉強するのが吉です!!

そんな甲種を社会人の1ヶ月の勉強量で突破した勉強法や具体的な難易度についてはこちらの記事で詳しく解説しています!

甲種『性消』まとめ

  • 単純に乙種の暗記量の6倍(6つの類全てを受験するため)
  • 出題難易度は乙種とさほど変わらない
  • 乙種は結構メジャーなところが出題されるのに比べ、甲種はマイナーなところもバンバン出題される
  • 6類全て覚えるのは本当に大変だけど、1つの類あたりで乙種よりも深い知識をつけるつもりで取り組んだ方がいい!

結論:乙種に比べて甲種の難易度は段違い

パソコン画面を見てえんぴつを噛む女性

ここまで乙種と甲種の試験内容の違い、難易度の差をご紹介してきましたが、結論をいうと乙種に比べて甲種の難易度は段違いです!!

というのも、そもそもベースとして暗記の多いこの危険物取扱者の試験で、甲種では1つの試験で6つ全部の類の危険物を取り扱っちゃおう!というのが鬼畜。(キレ気味)

暗記がとにかく多いため、

  • あまり暗記が得意ではない方
  • 忙しいくてあまり勉強時間が確保できない方

は、結構なハードモードになると思います…!

poko
poko

わたし自身、社会人として働きながらの勉強だったので、そこそこ根気が入りました…!

一方で暗記が多いということは、わざわざ机に向かう時間を確保しなくても、通勤や通学の片手間など、隙間時間にサクサクっと勉強できるのも大きなポイントと言えます

少しでも危険物を取り扱う(製品としてや、製品の試験に使用する目的でなど)化学系の企業などでは、危険物取扱者の資格はものすごく重宝されます

そのため、甲種はもちろん、自分が最も使用する類の乙種だけでも持っていると仕事で(人によっては学校で)活かすことができるのは間違いありません

ただし、試験の難易度や、そもそも受験資格が必要という点を考慮すると、個人的にはまず乙種か受験してみるのをお勧めします

というのも、乙種から受験することのメリットとして、

  • 現場で取り扱う危険物的に乙種(とりわけ乙4)だけで事足りることが多い
  • 将来的に甲種を受けたい人は、まず乙種で試験の感覚を掴むことができる
  • まず乙種を取得することで、自信に繋がる

ということが挙げられます

夢を無くすようで申し訳ないのですが、製薬企業で試験業務で危険物を取り扱う身として感じることは、大抵第4類の危険物しか使わない(=乙4で事足りる)ということです笑

poko
poko

それでも甲種を受験した理由は、「どうせなら全部取り扱えた方がかっこいいから」の一言につきます笑

わたし自身は乙種を先に受験するかしないかはさておき、最終的には甲種が欲しかったので、「乙種受けてたらお金がその分またかかるし、それなら一回で甲種とればいいじゃん」のスタンスで甲種受験を決めました(現金なやつ。。)

そのうえで勉強期間1ヶ月とかなーり甲種試験をなめていて、本番直前まで「あ、これムリだ、やばい」と思っていたため、結果受かったから良かったものの、そこで落ちていたら「お金がかかる〜」云々はそもそも戯言になってしまいます笑

甲種はかなり難易度の高い資格のため、「最終的には甲種がほしい!」という方も、お金がかかるという面は一旦置いておいて、実際の受験を肌感覚で掴むという経験を買うつもりで一度乙種を受けてみてもいいかもしれません

それで乙種に受かって、「やっぱり乙種だけでいいや」となるかもしれないし、「ここの試験科目の得点率が低いから、甲種の時はここをメインに勉強しよう」と甲種試験に向けて分析することもできます

乙種に落ちてしまっても、「甲種の勉強量は圧倒的に足りない」と自覚できますし、そもそもお金に関してもより少ない受験料の損で済みます笑

この記事を参考に、少しでも危険物取扱者試験受験に向けての後押しができれば幸いです!

ここまでお読みいただき、ありがとうございました☺︎

おしまいっ

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